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ソニー、プロ向け空撮ドローン「Airpeak S1」進化。軽量ジンバル発売

Airpeak S1

ソニーグループは、フルサイズミラーレス一眼カメラαを搭載できるプロ向けドローン「Airpeak S1」を産業用途に使用できる新商品を発表。cm単位での高精度位置測位を可能とするRTKキットや、より長い時間の飛行に対応するバッテリーパック、軽量化したGremsy製の専用ジンバル「PX1 for Airpeak」で構成されている。価格と発売・サービス提供開始予定日は以下の通り。

  • RTKキット「RTK-1」54万円(税別) 5月発売
  • バッテリーパック「LBP-HM1」4.5万円(同) 5月発売
  • ジンバル「PX1 for Airpeak GBL-PX1」48万円(同) 4月発売

GNSSでの数メートル単位での誤差に対し、RTKを採用することでcm単位の正確な測位が可能に。画像データの撮影タイミングと位置情報が高精度に同期し、イメージセンサーの中心位置にオフセットした位置情報が記録される。

点検対象や周囲の構造物などの影響で、地磁気センサーによる機体制御が困難な環境でも、GNSSアンテナを2個搭載することで、安定した飛行が可能。RTKをビジョンセンサーと併用することで、より誤差の少ない自己位置推定も可能になるという。

なお、撮影画像への位置情報付与機能を2023年夏以降に搭載予定。飛行後にモバイルアプリで測位データを撮影画像にメタデータとして追加する機能になる予定。

搭載するカメラは、用途に必要な機体性能を考慮し、フルサイズミラーレス一眼のα(α7Rシリーズ)「ILCE-7RM4」、「ILCE-7RM4A」、「ILCE-7RM5」に対応。最大6,100万画素でメカニカルシャッターによるブレを抑えた画像撮影ができるという。レンズは焦点距離24/35/40/50mmなどが使用可能。

手元の送信機からカメラの各種設定ができ、カメラを触らずシーンに応じた設定変更や調整が可能。フォーカスエリア設定やタッチによるフォーカス位置の選択も可能。