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Silent Angel、遅延を最小限に抑えたミュージックサーバ

「Z1 Plus」(SILVER)

完実電気は、Silent Angelよりミュージックサーバー「Z1 Plus」を、5月19日に発売する。RAM容量16GBでストレージ容量1TBのモデル、RAM容量32GBでストレージ容量4TBのモデル、カラーバリエーションはSILVERとBLACKの2種類を用意する。価格はオープンプライス、店頭予想価格は、16GB/1TBモデルが495,000円前後、32GB/4TBモデルが858,000円前後。

高い評価を得たという「Z1」のアップグレードモデル。新たに25MHz TCXOクロックを搭載し、ネットワークの遅延とジッターを最小限に抑制する。

インテル製の4コアCPUとNVMe SSDを搭載することでハードウェア性能を強化。従来モデルのZ1に比べ、2.7倍の処理速度を実現し、USB出力ではPCM 768kHz/24bitとDSD 512(ネイティブ再生対応機器に接続時)をサポートする。

SSDにはEMIアブソーバーと電源調整回路を備え、コントローラーチップからの電源ノイズを分離。EMIアブソーバー自体にも改良が施されており、より高い透磁率(>120@1MHz)により、メモリ、CPU、SSD、ネットワークインターフェイス、USBなど、コンポーネント内部のEMIがさらに低減されるという。

ネットワーク接続用とオーディオプレーヤー接続用に、2系統のイーサネットポートを搭載しており、プレーヤー用ポートはHQ Player NAAをサポートする。どちらにも25MHz TCXOクロックを搭載し、クロック信号の相互干渉を防いでいる。

本体背面

USBオーディオ出力には、高度な高周波フィルターを搭載。ノイズレベルを低減し、さらなる高音質化が図られている。外部クロック入力端子も備え、マスタークロックジェネレーターGXによるアップグレードができる。USBポートはUSB3.1×2、USB2.0×1、USB Type-C×1(容量拡張用)。

OSにはLinuxベースのサーバーOS「VitOS」を搭載。ハイエンドオーディオ向けにデザインされており、サーバーのパフォーマンスを効率化し、ネットワーク遅延を最小限に抑え、安定した動作を実現する。Amazon Musicや、TIDAL、Qobuz、AirPlay、Spotify connectといったストリーミングサービスに対応する他、Roon Server、DLNA レンダラーとしても機能する。

本体の設定は、モバイルアプリ「VitOS Manager」をインストールしたiPhone/iPad、Android デバイスから行なえる。

筐体は、振動やノイズから効果的に保護する堅牢なアルミ合金製。特許取得済みのSilent Angleオリジナル工法で削り出し加工しており、音質劣化の大きな原因となる外来ノイズの飛び込みや回り込みを最小限にするという。

グラフェンと銅製ヒートシンクを組み込んだ最先端の冷却システムも採用し、CPUとSSDから発生する熱を効率的にケースに放熱する。このアプローチにより「筐体内のノイズを減らし、最適なオーディオ再生パフォーマンスを実現する」とのこと。

外形寸法は200×200×65mm(幅×奥行き×高さ)、重さは3.6kg。ACアダプター、電源ケーブル、LANケーブルが付属する。

「Z1 Plus」(BLACK)