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DALI、HIGH ENDで新スピーカー「EPIKORE 11」、SMC搭載ヘッドフォン「IO 12」

EPIKORE 11

DALIは、ドイツで現地時間の5月18日に開幕するオーディオショウHIGH ENDに合わせ、DALIのスピーカー研究開発40周年を記念したフロア型「EPIKORE 11」と、最新ヘッドフォン「IO 12」を発表した。EPIKORE 11の予価はペアで60,000USD 、IO 12は8月発売予定で1,499USD。日本での価格は未定。

フロア型スピーカー「EPIKORE 11」

フラッグシップスピーカー「DALI KORE」からいくつかの新技術を受け継ぎ、高い評価を得ているEPICONシリーズの進化形と位置づけられるのがEPIKORE 11。4 1/2ウェイ構成で、4基の8インチバスドライバー、6 1/2インチミッドレンジ(それぞれSoft Magnetic Compound Gen-2マグネット素材を使用)、さらにEVO-Kハイブリッドツイーターモジュールを搭載している。

SMC Gen-2は、DALIが特許を持つSMCマグネット素材技術の次世代版で、DALI KOREに採用されたもの。EPIKORE 11では、バスドライバーとミッドレンジ、そしてクロスオーバーのインダクターコアに使われている。

2014年のEPICONシリーズに導入された第1世代のSMCから大幅に特性を向上。マグネットシステムのヒステリシス、フラックスモジュレーション、渦電流をさらに低減しており、損失や歪みをさらに低減。ダイナミックで忠実なサウンドを実現するという。

KORE用に独自に開発されたEVO-Kハイブリッドツイーターには、自社開発の大型35mmソフトドームツイーターと、DALIの超薄型高性能リボンツイーターエレメントの改良版を組み合わせている。

ヘッドフォン「IO 12」

ヘッドフォン「IO 12」

有線でもワイヤレスでも使用できるヘッドフォン。有線は、ステレオミニに加え、USB-Cでの接続も可能。USB接続時は、96kHz/24bitのハイレゾ品質で再生できる。BluetoothはaptX Adaptiveをサポートする。

DALIのハイエンドスピーカーと同じ素材を使用し、特許技術のSMCマグネットも採用。SMCを使ったヘッドフォンは世界初。

従来のマグネットを使用したスピーカーでは、ボイスコイルに意図しない抵抗をもたらし、オーディオ信号の不要な歪みを引き起こすヒステリシスが発生する可能性があるという。SMCテクノロジーでは、ペーパーファイバーコーンと組み合わせることで、ヒステリシスを大幅に低減。不均一な高調波歪みを劇的に低減するという。

これにより、サウンドは「静電容量レベルの中域の明瞭度を実現した」とする。ユニットは50mm径。アクティブノイズキャンセリング機能も備えている。

最大35時間のリスニングが可能な大容量バッテリーを搭載。本革製着脱式スクエア型イヤーパッドを採用するほか、ヘッドバンドは折りたたみ式デザインになっている。