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FiiO、Bluetooth対応の完全バランス設計ヘッドフォンアンプ

「K7BT」

エミライは、FiiOブランドより、DACチップをデュアルで搭載した完全バランス設計の据え置きヘッドフォンアンプ「K7」に、Bluetooth機能を追加した「K7BT」を、6月16日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は41,800円前後。

Qualcomm製のBluetooth SoC「QCC5124」を搭載

K7にQualcomm製のBluetooth SoC「QCC5124」を追加したバリエーションモデル。Bluetooth 5.1準拠で、受信コーデックとしてSBC、AAC、aptX、aptX HD、aptX LL、aptX Adaptive、LDACをサポートする。

スマートフォン向けに配信されているFiiO Controlアプリと連携することもでき、アプリから接続コーデックの変更、本体ファームウェアのアップデートもできる。

K7と同じくAKMの最新DAC「AK4493SEQ」をデュアルで搭載。オーディオ回路は最上位モデル「K9 Pro ESS」と同じアーキテクチャに基づいて設計されており、DAC、ローパスフィルタ、ボリュームコントロール、バッファアンプ、プリアンプ、ヘッドフォンアンプの6ブロックで構成されるフルバランス回路となっている。

最上位モデルと同様に、FiiOとTHXが共同開発したアンプ回路「THX-AAA 788+」も2基搭載し、32Ω負荷時で最大2,000mW、300Ω負荷時で最大560mWの高出力を実現した。ヘッドフォン推奨インピーダンスは16~300Ω。ゲインは本体前面のスイッチを操作することでHighとLowの2段階で調整できる。

USBデコードチップにはXMOS製「XUF208」を採用。最大384kHz/32bitまでのPCMと、DSD 256(Native)のデコードができる。電源回路は音質に悪影響をおよぼす電源ノイズを抑制するために、回路の各ブロックにそれぞれ独立した電源供給を行なう電源供給回路設計となっている。

入力はBluetoothのほか、USB、同軸デジタル、光デジタルが各1系統。出力は4.4mmバランスと6.5mmシングルエンドが各1系統。本体前面には入力を切り替えるINPUTボタン、出力を切り替えるOUTPUTスイッチも備える。

SN比はバランス・USB接続時で≧120dB、THD+Nはヘッドフォン出力時で0.00028%未満。ボリュームノブの回転変化量をAD変換した値に基づいてボリュームICを制御することで音量を調節するADCボリュームコントロール機能も搭載。

RGBインジケーターライトも備える

ボリュームコントロールの周囲にはRGBインジケーターライトも備えた。単色表示だけでなく、複数の色を混ぜ合わせた表示もでき、サンプリング周波数を色で表示する。

筐体は剛性の高いアルミニウム合金をCNC加工して成形。外形寸法は120×168×55mm、重さは約620g。ACアダプターや電源ケーブル、Bluetoothアンテナなどが付属する。