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JBL、自転車やバイクのハンドルに固定できるBluetoothスピーカー「WIND 3」
2023年7月6日 07:00
ハーマンインターナショナルは、JBLブランドの新製品として、自転車のハンドルやカバンなど、様々な場所に取り付けられるポータブルBluetoothスピーカー「JBL WIND 3」を7月14日に発売する。価格はオープンプライスで、直販サイトでの価格は9,900円。
コンパクトな筐体で、インドアからアウトドアシーンまで持ち運びの利便性に特化。特に自転車やバイクなどの二輪車のハンドル部に取り付けるためのマウントキットが標準で付属。マウントキットは、直径19~34mmまでの様々な径のハンドルバーに取り付けできる。
スマートフォンと連携し、走行時に耳を塞がずに音楽再生やナビ案内が聞ける。視認性の高い自照式LED表示部や押しやすい大きなボタンを採用する事で、二輪車走行時の安全面にも配慮した。
IP67準拠の防塵・防水性能を備え、入出力端子部分はラバーフリップで保護。「走行中の突然の降雨や雨天時をはじめ、プールなど水辺での使用、砂場や砂埃などが気になる屋外でもお使いいただる」という。
マウントキットと筐体は着脱可能。スピーカーの背面にクリップを備えており、マウントから外して、バッグなどのストラップに装着したり、クリップ上部のループにカラビナなどを通して、様々な場所にぶら下げられる。
筐体内には、43×47mm径フルレンジスピーカーを1基搭載。力強い低域を再生するための対向式デュアルパッシブラジエーターも装備。「筐体サイズを超えたJBLのパワフルサウンドをお楽しみいただける」という。最大出力は5W。
再生内容に応じて、2種類のイコライザモードも選択可能。走行中や会議の際の通話でも聞き取りやすいように、声のクリアネスを上げた「SPORT Mode」と、音楽再生時に低域から高域までバランス良く再生する「BASS Mode」を切り替えられる。
Bluetoothバージョン5.0に対応し、安定した接続を実現。コーデックはSBCに対応。ラジオの受信も可能で、ワイドFMの受信もサポート。3.5mmのAUX入力や、microSDカードスロットも搭載し、カードに保存したMP3(48Hz/16bit)、WAV(48Hz/16bit)ファイルも再生できる。
手袋をつけた手でも確実に操作できるように、独立レイアウトした大きなボタンを配置。ボリューム調整は視認しやすい前面に、曲送り・曲戻しボタンは側面に配備。各役割のボタンを配置する位置をわかりやすく変えることで、誤操作を防ぎ、走行中の安全面にも配慮したとのこと。
前面上部には視認性の高い自照式LEDディスプレイを搭載。停車時に、バッテリー残量や受信中のラジオ周波数、選択中のオーディオモードなどの情報が確認できる。
約2.5時間の充電で、最大約5時間の連続再生が可能。筐体にマイクも内蔵し、通話も可能。外形寸法は90×73.2×35.8mm(縦×横×厚さ)で、重量は約230g。
使ってみた
付属のマウントキットを自転車のハンドルに取り付けて、スマホとペアリング。音楽を流したり、ナビアプリの音声を流してみた。
これまでも、道がわからない時にスマホのナビアプリを起動し、声での道案内を使っていたのだが、スマホをポケットに入れた状態では、スマホスピーカーからの音が聞き取りにくく「え、いまの角を曲がれって言った?」と、何度も停車してスマホを確認する必要があった。
しかし、JBL WIND 3をハンドルに固定すると、前から強く風が吹き付けていても「西に進みます、続いて右方向です」などのアナウンスが明確に聞き取れる。
片手でつかめるサイズだが、JBLらしくパワフルな再生ができ、音楽を聴いても音が前に力強く出てくれるため、ボーカルや楽器の輪郭が聴き取りやすい。サイズ的にさすがに重低音は出せないが、スマホ内蔵スピーカーとは次元の違うワイドレンジな再生ができており、ベースやピアノの左手など、低音の響きが重要な楽曲もしっかり楽しめる。
なお、サウンドモードの「SPORT Mode」を選ぶと、低域がスッキリとして中高域の明瞭度がアップ。ナビ音声やトーク主体のラジオ番組を聞き取る時に活躍する。低域から高域までバランス良く再生する「BASS Mode」は、音楽再生にマッチするだろう。
マウントから気軽に着脱でき、背面のクリップを使って様々な場所に固定できる。室内だけでなく、キッチンなどの水回りでラジオを聴いたりする時にも活躍してくれそうだ。
FMラジオを搭載しているのもポイントが高い。radikoなどのアプリを使えば、スマホでもラジオ番組は楽しめるが、長時間の自転車旅など、スマホのバッテリーを温存したい時に重宝するだろう。