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SHANLING、ローカルファイルを再生できるポータブルDACアンプ

「H5」

MUSINは、SHANLINGブランドより、microSDカードスロットを備え、ローカルファイル再生機能を搭載したポータブルUSB DACアンプ「H5」を、7月21日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は52,470円前後。カラーバリエーションはブラックとチタニウムで、7月14日より予約を受け付ける。

ハイエンドモデル「H7」同様に、本体背面にmicroSDカードスロットを装備。ローカルファイル再生機能を使うことで、ケーブルやBluetoothなど外部接続による音質への影響を受けることなく、「H5拘りのサウンドを余すことなく体感いただける」という。

最大2TBまでのmicroSDカードに対応し、ローカルファイルは最大384kHz/32bitまでのPCM、DSD 256の再生ができる。

AKM製DACチップ「AK4493SEQ」をデュアル構成で搭載する。ハイエンドオーディオ機器で使ったSHANLINGのチューニング技術により「温かみのあるバランスに優れたサウンドをAK4493SEQから引き出し、滑らかで、躍動感と臨場感のあふれるサウンドを実現する」とのこと。

アンプ回路にはTEXAS INSTRUMENTS製「TPA6120A2」を2基採用。内部パーツにはパナソニック製タンタル・コンデンサや、ELNA製の最高級オーディオ用アルミ電解コンデンサ「SILMIC II」、クリーンなフルバランス出力を実現するため、高電圧・ノイズレスで定評のあるLinearin製「LTA8092」なども採用した。ローパスフィルタ回路はTEXAS INSTRUMENTS製「OPA1612」。

「H5」チタニウム

自社開発の「第3世代FPGAテクノロジー」と「KDS(大真空)製低位相雑音水晶発振器(22.5792MHz/24.576MHz)」を2基組み合わせ、位相雑音を極限まで抑制。高精度な信号伝送を実現した。

USBチップセットはXMOS製「XU316」で、省電力・低レイテンシーでの高品質デジタル入力を実現。UAC 2.0/1.0をサポートし、USB接続時は最大768kHz/32bit DSD 512、MQAファイルのデコード(8倍まで)に対応する。

Bluetoothレシーバー機能を備え、LDAC、AAC、SBCの受信ができるほか、同軸デジタル、光デジタル入力も装備するため、ホームオーディオシステムに組み込むこともできる。

出力は3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスで、3段階のゲインコントロールができる。最大出力は3.5mmシングルエンドが227mW@32Ω、4.4mmバランスが840mW@32Ω。SN比はシングルエンド出力時118dB、バランス出力時121dB。

「H5」ブラック

3,500mAhのバッテリーを搭載しており、3.5mmシングルエンド時で最大12.5時間、4.4mmバランス時で同8時間の連続再生が可能。急速充電「QuickCharge 3.0」にも対応する。

筐体は航空機グレードのアルミニウム製で、0.87インチのモノクロ有機ELディスプレイを搭載する。本体には2基のダイヤルを備え、各種設定やボリュームコントロールにアクセスできる。右ダイヤルのダブルクリックでキーロックも可能。3種類のLEDインジケーターも備え、サンプリングレートや充電状態などを確認できる。

またリモートコントロール用アプリ「Eddict Player」をインストールしたスマートフォンと「SyncLink機能」を使ってペアリングすることで、H5の各種設定やmicroSDカードに保存した音楽ライブラリに、スマホからアクセスできる。

外形寸法は102×85×25mm、重さは270.4g。充電用のUSB-A to USB-Cケーブルや、USB-C to USB-C OTGケーブル、3.5mm to Coaxial(同軸)ケーブルなどが付属する。

同梱物一式