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DJI、デュアルカメラ搭載ドローン「Air 3」。46分飛行、全方向障害物検知

DJI Air 3

DJIは、ドローン「Airシリーズ」の新モデルとして、広角カメラと光学3倍ズームの中望遠カメラ、2つのメインカメラを搭載した「Air 3」を発表した。直販サイトで販売を開始しており、価格はAir 3本体(DJI RC-N2付属)は129,800円、「Air 3 Fly More Combo(DJI RC-N2付属)」は165,000円、「Air 3 Fly More Combo(DJI RC 2付属)」は187,000円。

DJI RC-N2と組み合わせたところ
DJI RC 2と組み合わせたところ
Air 3 Fly More Combo(DJI RC 2付属)

コンパクトなボディに広角カメラと3倍ズーム対応の中望遠カメラを搭載。どちらも1/1.3インチのCMOSセンサーを採用。センサーサイズは同じだが、焦点距離が異なり、「どちらのカメラで撮影しても同等レベルの画質を維持しつつ、より多様な映像表現が可能になる」とのこと。

具体的には、35mm版換算24mm、F1.7の広角カメラで壮大な風景を、中望遠カメラは70mmのF2.8で光学3倍ズームができ、圧縮効果を使ったユニークな視点で撮影可能。「人物を被写体とした空撮の可能性がさらに広がる」という。

どちらのカメラも4,800万画素の静止画撮影も可能。デュアルネイティブISOに対応し、4K/60fpsのHDR動画や、最大4K/100fpsの動画撮影も行なえる。

10bit D-Log Mと10bit HLGのカラーモードにも対応。10bit D-Log Mは明暗部をより繊細に捉え、後編集が柔軟に行なえる。

さらに、Airシリーズとして初めて2.7Kの縦向き撮影(9:16)に対応。素早くSNSで共有できる。

前モデルと比較し、飛行時間が48%アップ。最大46分の飛行が可能になった。「1回の飛行で撮影に最適な場所を探したり、構図を調整するのに十分時間がかけられ、安心して飛行できる」とのこと。

新しくなったバッテリー充電ハブは、集電機能に対応。機能ボタンを長押しすると、複数のバッテリーの残量を残量の一番多いバッテリーに移動してくれる。「山や森の中でのハイキングなど、充電環境が整っていない場面でも可能な限り長い飛行時間を実現し、自由かつ柔軟に飛行を楽しめる」という。

さらに、Airシリーズとして初めて、全方向障害物検知機能を搭載。周囲環境全体の状況を把握でき、ドローンは障害物を全方向で検知。前部と後部に2つの魚眼レンズを搭載し、前後、左右、上方の検知に対応した。底部には両眼レンズと3D ToFセンサーを搭載する。

障害物を検知すると、「APAS 5.0」を使用し、能動的かつスムーズに障害物を回避・迂回。撮影を中断しない。

アクティブトラック機能を使うと、簡単な操作で自動飛行が可能。また「アドバンストRTH」を使えば、安全にホーム地点まで帰還する。

O4映像伝送システムにより、最大20kmの伝送距離(日本では10km@SRRC/CE/MIC)を実現。伝送の安定性も高め、ライブビューのスタッター現象などを回避。最大1080p/60fpsのライブ映像を見ながら操縦できる。

インテリジェント機能として、どちらのカメラも「フォーカストラック」に対応。Spotlight 2.0、ActiveTrack 5.0、Point of Interest 3.0が利用でき、ドローン自体が被写体をフレームの中心に捉え続けてくれる。3倍ズーム撮影を使えば、ユニークな圧縮効果で、映画のように被写体を際立たせて撮影できるとのこと。

クイックショット機能ではロケット、ドローニー、サークル、ヘリックス、ブーメラン、アステロイドが利用可能。さらにマスターショット機能では、自動的に様々なカメラワークで複数のクリップを撮影。その映像を編集して、音楽を追加すれば、シネマティックな映像を素早く生成できる。

ナイトモードでは、ノイズ低減アルゴリズムにより、低照度環境でも最大4K/30fpsでノイズのない映像を撮影できるとする。ハイパーラプス機能や、スローモーション撮影も可能。

スマホの「LightCut」アプリを使い、Air 3をワイヤレスで接続すると、ハイライトシーンを自動で認識したり、ワンタッチ編集が可能。編集プロセス中に映像をダウンロードする必要はないため、スマートフォンの容量を使わずに済む。