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旭化成「車載サウンドデザインを革新する」マルチコアDSP

旭化成エレクトロニクス(AKM)は、マルチコアアーキテクチャを採用した車載サウンドデザイン専用のDSP「AK7709VQ」の販売を開始した。リアルタイムな大規模演算処理が可能で、複雑化し続ける車載サウンドデザインの要求に応え、極めて没入感の高いサウンド体験を実現するという。

「強力なリアルタイム処理能力で車載サウンドデザインを革新する」というマルチコアDSP。7,000MIPSの処理能力、2.75MBの内蔵メモリにより、多チャンネルスピーカーやハイレゾオーディオ処理をリアルタイムに行ない、車室内サウンドの高品質化に貢献するという。マルチマイクやハイレートサンプリングでのボイス処理もできる。

さまざまなオーディオ処理のソフトウェアも提供し「まるでそこにいるかのような音の世界」を届けるチューニングをサポート。汎用のHiFi4 DSPコアも内蔵しているため、幅広いサードパーティソフトウェアにも対応する。車室内で20年以上実績のある、ハンズフリー、インカーコミュニケーションなどのソフトウェアもあわせて提供する。

非同期のハードウェアSRCを含むオーディオハブ機能も搭載。音楽再生や通話など、異なるデジタルソースのダイレクト入出力に対応する。

また、このAK7709VQとAKMのフラッグシップDAC「AK4499EXEQ」を組み合わせたサウンドソリューション・デモボードも開発。「デジタル・アナログの両側面で当社最高性能を誇る2つのデバイスを採用したことに加え、長年オーディオ業界で高い評価を受けてきたAKMならではのサウンドボード設計ノウハウを適用した」とのこと。