ニュース

「おねがい☆ツインズ」20周年上映会レポ。“どっちが兄妹か”はキャストにも秘密だった

「おねがい」シリーズ20周年周年記念イラスト
(c) Please!/バンダイビジュアル

「おねがい」シリーズ20周年を記念し、7月28日「おねがい☆ツインズ」20周年記念上映会が新宿ピカデリーで開催。第2話と第6話が上映されたほか、井出安軌監督が上映会のために制作した「まりえプチムービー」(第2弾)も初公開。上映後のトークショーには、神城麻郁役の浪川大輔さん、宮藤深衣奈役の中原麻衣さん、小野寺樺恋役の清水愛さん、風見みずほ役の井上喜久子さんが登壇。そのレポートが到着した。

左から浪川大輔さん、清水愛さん、中原麻衣さん、井上喜久さん
(c) Please!/バンダイビジュアル

キャスト4名が大きな拍手に迎えられながら、満員の劇場へ入場。自己紹介で井上さんが「風見みずほ役の井上喜久子、17歳です」と言うと、観客が「おいおい!」と返すお約束の挨拶で早くも場内が一つになったところで、トークショーがスタート。

(c) Please!/バンダイビジュアル

残念ながら上映会に出席できなかった井出監督のメッセージを井上さんが代読。3月に開催された「おねがい☆ティーチャー」20周年記念上映会から続く「まりえプチムービー」の映像に触れ、まりえが裏の主人公といっても過言ではない、と締めくくると場内から大きな拍手が起こった。

(c) Please!/バンダイビジュアル

おねがい☆ツインズのイベント初参加となる浪川さん。井上さんによると当時の浪川さんは「トガりまくっていた感じ」で、清水さんも「今のように気さくにお話されるタイプではなかった。寡黙な印象」と振り返る。

対する浪川さんは「台本以外はほとんど喋らなかった」と認めるも、中原さんは「私はそんな印象ないけど、なんでだろう」と一人だけ別の意見。困った浪川さんが「普通に接していたつもりだけど、皆さんの捉え方がそれぞれ違っていたのかなと思います」とまとめると、井上さんの「大人になったね(笑)」としみじみした様子に、場内は笑いと拍手に包まれた。

「おねがい☆ツインズ」COMPACT Blu-ray Box
(c) Please!/バンダイビジュアル

今回の上映話数は、中原さんと清水さんが選んだ第2話と第6話。選考理由を問われ、「(YouTubeで)無料公開されていた第1話の続きが観たいじゃないですか」と清水さん。続けて、「みずほ先生とか色々なキャラクターが出てくるし、好きなシーンがたくさんあります」と語り、お気に入りシーンを愛情たっぷりに紹介。

さらに、「ビックリすると気絶する樺恋のセリフが台本には『にゅうー』と書かれていて、そのまま演じていたんですけど、当時ネットでの感想をみるとなぜか『うにゅー』と書かれているファンの方が結構いたんです」と長年抱えていた疑問を明かした。浪川さんの提案で観客に手を挙げてもらうと、「にゅうー」派が多数を占めるも、やはり「うにゅー」に聞こえる人も一定数いることが判明し、ますます謎が深まる結果に。

アフレコ当時の印象について浪川さんは、「確か、僕、深衣奈、樺恋の並びだったと思うんですけど、お二人とも泣きながらお芝居をされていたので、隣からティッシュが飛んできて(笑)」と第12話の収録を振り返った。

(c) Please!/バンダイビジュアル

清水さんは「休憩時間に男性キャストが深衣奈と樺恋どっちがタイプかと集まって話していて、樺恋が人気なくて落ち込みました。その時に浪川さんが深衣奈を推していた印象があります」と暴露し、再び浪川さんがタジタジになる一幕も。

物語の結末についてはキャストにも伏せられ、井上さんは「どっちが兄妹なのかで盛り上がったよね」と当時を思い返した。

(c) Please!/バンダイビジュアル

20年前の自分を振り返ると、中原さんは「見返すと下手くそで恥ずかしい」と自らを厳しく評するも、井上さんは「3人とも役にピッタリで素敵だった」と絶賛。中原さんは「浪川さんの麻郁の声が甘くて優しい」と語ると、清水さんも「お兄ちゃんとしての気持ちが声に出ていて、演技上手っ!と思いました」とベタ褒めし、浪川さんも嬉しそうに話を聞いていた。

話題はオーディションに移り、脚本の黒田(洋介)さんが「ロード・オブ・ザ・リング」の吹替版を観て、イメージが麻郁に合っていると激推しした話を聞かされた浪川さんは、「嬉しいですね。今は闇落ちか悪魔の役しかやってないですから(笑)」と返し、場内は笑いに包まれた。中原さんと清水さんは普段の声が聞きたいと「フリートーク」を重視された思い出を振り返った。

印象に残ったキャラクターについて、島崎康生を挙げた浪川さんは「鈴村(健一)さんの声がとてもエロくて(笑)。このキャラはモテるだろうなと思った」と語り、当時からアニメで活躍していた鈴村さんへの気持ちを明かした。中原さんは「音響の収録を兼ねた木崎湖への取材旅行」を挙げ、四道晴子役の新谷良子さんとの思い出を振り返り、その後も各キャラクターや当時の話で大いに盛り上がった。

(c) Please!/バンダイビジュアル

20周年記念のグッズとCOMPACT Blu-ray BOXの情報に加え、新たな20周年企画が進行中と明かされトークは終了。

最後はファンに向けて、「『おねがい☆ツインズ』も『おねがい☆ティーチャー』も末永くよろしくお願いします。最優先事項よ!」と井上さん。

「声優の江口拓也くんが『おねツイ』を観て声優を目指したと、樺恋が好きだと言ってくれて。それだけでも『おねツイ』は声優界に貢献したと思うので、誇りを持って生きていこうと思います!」と清水さん。

「20年ぶりにキャストの皆さんとお話できたことが幸せです。Blu-rayを観てまだまだ感動に浸っていただけたらと思います」と中原さん。

最後は、浪川さんが「ファンの皆さんがいるからこそ我々も頑張れるとよく言うのですが、本当にそうだなと改めて実感しています。我々を久しぶりに会わせてくれたのも皆さんのお力だし、今日会場にいない皆さんも含め、ファンの支えがあって20周年のイベントを行うことができました。5年後、10年後、20年後とまだまだこの温かく素敵な雰囲気を味わいたいなと思いますので、引き続き応援をよろしくお願いします」と締め、イベントは幕を閉じた。

(c) Please!/バンダイビジュアル

なお、「おねがい☆ツインズ」COMPACT Blu-ray Box(11,000円/BCXM-1833)、「おねがい☆ティーチャー」COMPACT Blu-ray Box(11,000円/BCXM-1832)は、プレミアムバンダイ・A-on STORE 限定商品として販売中。

「おねがい☆ティーチャー」COMPACT Blu-ray Box
(c) Please!/バンダイビジュアル