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Skullcandy、“振動してもクリア”な重低音「Crusher ANC 2」

「Crusher ANC 2」

Skullcandy Japanは、「予想を超える重低音」が楽しめ、マルチポイント接続や独自のボイスコントロールにも対応した、アクティブノイズキャンセリング(ANC)搭載ワイヤレスヘッドフォン「Crusher ANC 2」を、9月15日に発売する。価格は43,800円。引き続き、低音に連動して振動する独自機能「クラッシャーベース」を搭載する。

2019年10月発売のワイヤレスヘッドフォン「Crusher ANC」の後継機。低音に連動して強力な振動を生み出す特許技術「クラッシャーベース」とANC、さらにパーソナライズ機能を備えるのが特徴となっている。

このうちANCは「クラッシャーベースを強化するために」進化したといい、「外部の音を消すノイズキャンセリングヘッドフォンであると同時に(ヘッドフォン)内部のノイズにも作用する」という。クラッシャーベースの振動機構は構造上、反響音を発生させるため、この反響音をノイズキャンセリング機能で打ち消すことで、「クリアで力強い重低音」を体験できるという。

実際に進化したクラッシャーベースを体験してみると、低音とともに頭を揺さぶられるような振動が伝わってきて、低音の迫力がアップしたように感じられる。それでいてANCの進化も相まって、低域がボワボワと膨らむようなことはなく、タイトさを感じられた。

また振動自体もパワフルで、クラッシャーベースの強さを100%にしていると、ごく短時間の試聴だったが、ヘッドフォンを外した直後、耳の周りにはマッサージ機を当てた直後にも似た、独特の痺れるような感覚が残るほどだった。

左側のイヤーカップに「クラッシャー調整ホイール」を装備

またクラッシャーベース自体もダンピングを強化。上述したANCとの組み合わせにより、音楽や映画、ライブなどの臨場感をより味わえるようになった。クラッシャーベースのレベル調整については、前モデルではイヤーカップ部に備えられた無段階スライダーを使う形式だったが、Crusher ANC 2ではホイール式となり、より操作しやすくなった。そのほか音声コマンドと、「Skull-iQ」アプリからも調整できる。

本体のボタンを押すだけでプリセットされた振動強度に設定できるほか、クラッシャーベースの機能自体をOFFにすることもできるため、振動しない一般的なANCワイヤレスヘッドフォンとしても使用できる。

ANCは4マイクのデジタルハイブリッド式。ANCの強さや、外部音の取り込み量などもアプリから好みにあわせて調整できる。モードはANC ON/ANC OFF/外部音取り込み(ステイアウェア)の3種類。

「Mimi」とタッグを組んだ「パーソナルサウンド by Mimi」を利用できる
「パーソナルサウンド by Mimi」のイメージ図

パーソナライズ機能については、前モデルではスウェーデンの「audiodo」とタッグを組んでいたが、今回のCrusher ANC 2ではドイツの「Mimi」とタッグを組んで「パーソナルサウンド by Mimi」として提供。「Skull-iQ」アプリから2分間の聴力テストを行なうだけで、自分の聴力にあわせたサウンドプロファイルを作成でき、自分だけのサウンドを楽しめる。プロファイルデータはヘッドフォン側に保存され、テスト完了後はアプリを立ち上げなくても、プロファイルを適用したサウンドを楽しめる。

audiodoとMimiの聴力テストの違いとしては、Mimiではテスト時にユーザーの年齢を入力する項目があるため「よりパーソナルな、その人に合わせたサウンドになるはず」とのこと。

最大再生時間も強化され、ANC OFF時で最大60時間、ANC ON時でも同50時間の長時間再生を実現した。10分の充電で4時間使える急速充電も利用でき「バッテリーの残量を気にすることなく、2日間以上音楽を体感できる」という。充電ポートはUSB Type-C。

ヘッドフォンはコンパクトに折りたためる

ヘッドフォンは反転型のスイーベル構造を採用しており、コンパクトに折りたたむことが可能。ヘッドバンドは内側の頭に触れる部分にはニット素材、外側にはプロテインレザーを採用、スライダーはメタル製で耐久性も確保した。本体には有線接続用の3.5mm AUXポートも装備。

低反発で肉厚のイヤーパッドも新採用。耳を完全に覆う形状となっており、ソフトなつけ心地で、音漏れも最小限に抑える。イヤーパッド表面にもプロテインレザーを使っている。

Bluetooth 5.2に準拠し、マルチポイント接続を利用可能。AIを利用して周囲のノイズを低減し、クリアな通話を可能にする「クリアボイススマートマイク」により高音質での通話もできる。

新たにSkull-iQスマートテクノロジーにより、ハンズフリーボイスコントロールも利用できるようになった。「ヘイ、スカルキャンディー」と話しかけることで、再生/停止や着信応答/拒否、音量調整はもちろん、クラッシャーの振動調節もヘッドフォンやスマホに触れずに操作できる。

イヤーカップ右側にカスタムボタンやANC/ステイアウェアの切り替えスイッチを備える

アプリでは、ヘッドフォン右側に備えられたボタンのカスタマイズが可能。曲送り/曲戻しのほか、Spotify Tap、音声アシスタントを呼び出せるほか、ユニークな機能としてカメラアプリのシャッターボタンを割り当てることもでき、スマホから離れていても、ヘッドフォンからシャッターを切ることができる。そのほか4種類のイコライザも適用できる。

ヘッドフォン自体に探しものトラッカー「Tile」の機能を内蔵。万が一、ヘッドフォンを紛失した場合、アプリを使ってヘッドフォンとの接続が切れたおおよその場所を追跡できるほか、ヘッドフォンからアラーム音を再生することもできる。

付属品はトラベルケースや3.5mmの有線接続用ケーブルなど。

耐久性のあるトラベルケースなどが付属する
発表会は東京・渋谷にある「Skullcandy Tokyo」で行なわれた
店内にはスノーボードブランドのBURTONとのコラボモデルも陳列