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米Netflix、ほぼすべての作品の視聴時間を公開。年2回

米Netflixは現地時間12月13日、Netflixユーザーがどのコンテンツを視聴しているかを、6カ月ごとにレポートする「What We Watched: A Netflix Engagement Report」を、同日より年2回ペースで公表すると明らかにした。

同社は「2021年に週間TOP10と人気作品リストを発表して以来、私たちはYouTubeを除いたどのストリーミング配信事業者よりも、人々が視聴している作品に関する情報を多く提供してきたが、この取り組みをさらに進化させる時が来た」としている。

「これはNetflixと我々の業界にとって大きな前進となる。このレポートの視聴情報を、毎週発表している週間TOP10や人気作品リストと組み合わせることで、クリエイターや業界関係者は、どんな作品が視聴者に好まれ、その心に響いているか、より深く考察できるだろう」

新たに年2回発行するレポートには「50,000時間以上視聴された作品(オリジナル、ライセンス作品を含む)の視聴時間」「Netflixオリジナル作品の場合は、その配信開始日」「全世界で視聴可能なコンテンツかどうか」が掲載され、Netflixの全視聴の99%に相当する18,000以上の作品と、約1,000億時間の視聴時間をカバーするという。

2023年1月から6月までをまとめたレポートによれば、3月23日配信開始の「ナイト・エージェント」シーズン1が総視聴時間8億1,210万時間、1月5日配信の「ジニー&ジョージア」シーズン2が同6億6,510万時間、'22年12月30日配信の「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」シーズン1が6億2,280万時間視聴されたとのこと。

このレポートは、週間TOP10リストよりも広範な作品をカバーする内容となっているが、'23年1月~6月に配信開始されたNetflix作品の60%以上は週間TOP10リストに登場しており、共通する傾向として「今際の国のアリス」や「アウターバンクス」といったシリーズ続編作品が好まれること、「ナイト・エージェント」や「BEEF/ビーフ」といった新シリーズが新たな視聴者やファンを生み出していること、2022年10月に配信開始した「西部戦線異状なし」が'23年1月~6月に8,000万時間視聴されるなど、配信開始から時間が経っている作品も根強い人気を誇ることなどが挙げられている。

なお新しいレポートを読む上で、同社は「Netflixでの成功にはさまざま形があり、視聴時間だけで決まるものではない。視聴時間が短くても、長くても大成功した映画やテレビ番組は存在する。その作品が視聴者を興奮させられるか、そして作品の経済力に見合う視聴者規模かどうかが重要だ」とし、「各タイトルを比較したい場合は、上映時間や配信開始日を考慮した週間TOP10と人気作品リストを利用するのが最善の手段となる」としている。