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FIIO、駆動しやすい開放型ヘッドフォン「FT3 32ohm version」。白と黒のカラバリも

インピーダンスを32Ωへと下げた「FT3 32ohm version」

エミライは16日、FIIO Electronicsの開放型ヘッドフォン「FT3」のバリエーションモデルとして、新たな60mm径ダイナミックドライバー搭載によりインピーダンスを32Ωへと下げた「FT3 32ohm version」と、白と黒のカラーバリエーション「FT3 White&Black」を発売した。価格はどちらもオープンプライス、店頭予想価格は各53,900円前後。

なお、FT3 White&Blackは32Ωではなく、既発売のFT3と同じ350Ω仕様となる。

FT3 White&Black

FT3 32ohm version

「FT3 32ohm version」

音質を保ちながらも、振動板の軽量化を図り駆動しやすい特性にするため、アルミニウム複合素材の振動板を採用。LCPにアルミニウムメッキを施したもので、軽量かつ剛性が高く、アルミニウム素材のセンターキャップを組み合わせている。これにより、軽量で優秀な過渡応答特性を備えながら駆動の抵抗を下げ、駆動しやすい低インピーダンス化を実現した。

LCP(液晶ポリマー)とアルミニウムの複合素材による60mm径ダイナミックドライバー搭載

強力な磁束を備えたN52グレードのネオジム磁石を搭載。さらに、磁石をドライバーユニットの外側と内側に2つ搭載し、非対称型に配置する「内外磁気回路設計」を採用することで、ボイスコイルを駆動する磁束密度を効果的に高めている。特に瞬間的に大きなエネルギーが必要になる場合でも、振動版の動きを適切に制御できるとする。再生周波数特性は7Hz~40kHz。

ドライバーユニットから発生する背圧をハウジングの外に逃がすことによって、不要な振動を抑え、より広い音場感を実現する開放型を採用。

装着時に、ユニットと耳穴が並行になるように、角度をつけて配置することで、出力される音波を鼓膜まで直接届け、物理的な干渉による高域の損失を低減。音質に悪影響を及ぼすハウジング内の定在波を効果的に抑制する役割も担っている。

ハウジングの背面には、ドライバーから発生する音波を誘導するために設計された音響反射チップを配置。ハウジング内の不要な反射を制御し、理想的な周波数特性を実現したとする。

頭にヘッドフォンがフィットするように設計した「3軸可動デザイン」を採用。3箇所が独立して可動することで、どのような頭の形状であっても快適な装着感を実現したという。

ハウジング素材は、高剛性かつ軽量なアルミニウム合金。六方晶系をイメージした独特なデザインを採用しており、「近未来的な印象を与えるだけではなく、ドライバーを可能な限り密閉しないことで、その性能を最大限に引き出す役割も持っている」とのこと。

銀メッキ単結晶芯線を合計392本使用した、長さ約1.5m、太さ23AWGのケーブルが付属。プレーヤー側の端子は交換可能で、3.5mmアンバランスから4.4mmバランスの交換可能なプラグ、3.5mmから6.35mmへの変換アダプター、4.4mmからXLR4ピンに変換するアダプターを同梱する。

装着感と音質の異なる2種類のイヤーパッドが付属。「スエードイヤーパッド」は臨場感や高揚感を感じさせるバランスの取れたサウンド、「プロテインレザーイヤーパッド」は広い音場感や明瞭でディティール豊かなサウンドが特徴という。本革製の専用収納ケースも付属する。