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ソナス・ファベール、特別モデル「Lumina Amator」。ブックシェルフはペア約27万円

Lumina II Amator。左からRed、Wenge、Walnut

ノアは、ソナス・ファベールの新スピーカー「Lumina Amator」を3月5日に発売する。ペアでの価格は、ブックシェルフの「Lumina II Amator」が272,800円、フロア型「Lumina V Amator」が638,000円。

ソナス・ファベールのエントリー・ラインとなる「Lumina Collection」は、ブックシェルフ型「Lumina I」(148,500円)、フロア型「Lumina III」(368,500円)、センター「Lumina Center」(121,000円)の3モデルからスタート。全て北イタリア・ヴィチェンツァの工房にて手作業で組み立てられ、美しい仕上げと美音でヒットモデルになっている。

新製品「Lumina Amator」は、最新世代の上位モデル「Homage Collection」のために開発された技術を踏襲した特別モデルと位置づけられており、ブックシェルフのLumina II Amator、フロア型のLumina V Amatorをラインナップ。キャビネットやユニット、クロスオーバー・ネットワークに至るまで、更なるリファインが施されている。

どちらのモデルも仕上げはRed、Wenge、Walnutを用意する。

Lumina II Amator

Lumina II Amator

2ウェイ2スピーカーのブックシェルフで、バスレフ方式を採用。底面に向かう音圧をキャビネット底部に設けたポートから前面に放射する方式を採用しており、後方壁面に近づけて設置するなど、設置条件に関わりなく、精度高くダイナミックな低域再現が可能という。

中低域には150mm径ミッド・ウーファーを採用。高剛性なカスタムメイドのバスケットを使用したうえで、さらなるナチュラルな中低域を再現するためにセルロースパルプ、その他天然繊維を自然乾燥させた素材をベースにした高品位ダイアフラムを使用。

高域には、独自の「DAD(Damped Apex Dome)テクノロジー」を採用した29mm径ソフトシルクドームを搭載。ドームの頂点をダンピングさせることでダイアフラムの逆相挙動を抑制し、音場の広がり、音の透明度や伸びやかさを際立たせている。

ネットワークには、Stradivari G2 AnniversaryやAmati G5に採用された新たな回路「Interactive Fusion Filtering」を搭載。高周波干渉を抑え、トランジェント特性を改善させる事で、ポテンシャルを存分に発揮させるという。搭載するパーツも厳選。「各ドライバー間の繋がりが極めてシームレスでありながら、豊かなダイナミックレンジを持つ駆動が可能になる」とする。

フロントバッフルには、上位モデルのAmati G5やStradivari G2 Anniversaryで初めて採用した、木目を45度の角度に合わせながらグロス塗装を施した印象的な意匠を採用している。

クロスオーバー周波数は2,600Hz、周波数特性は55Hz~24kHz。出力音圧レベルは86dB SPL (2.83V/1 m)。インピーダンスは4Ω。スピーカーターミナルはバイワイヤリング対応。外形寸法は180×263×304mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は5.8kg/1本。

Lumina V Amator

Lumina V Amator。左からRed、Wenge、Walnut

3ウェイ4スピーカーのフロア型でバスレフ方式。底面に配置したポートがドライバー・ユニットの背圧を適切に制御することで、豊かな低域を360度方向に拡散させるという。

低域用には、165mm径ペーパーコーンを採用。自然乾燥させた数種の天然繊維をブレンドし、ナチュラルな低域再生を可能にする高耐入力ダイアフラムを採用。低周波数帯の余裕ある再生を実現するため、高剛性バスケットと組み合わせている。

中域は150mm径ペーパーコーン。ミッド・ウーファー同様、セルロースパルプなどの天然繊維を自然乾燥させた素材をベースにした独自のダイアフラムを採用。センターキャップにはアルミニウム製の同軸フェーズプラグを搭載することで、ドライバー・ユニットのインパルス応答を改善しながら、相互変調歪を低減した。

高域は独自のDADテクノロジーを採用した29mm径ソフトシルクドーム。

筐体には、新しい設計ソリューションにより導き出された独自の内部チェンバー構造を搭載。象徴的なリュートの形状を採用する事で、内部に平行面を作らず、内部定在波の発生を抑制する。

中高域の内部チェンバーをリュートに模した密閉型にする事で、剛性が向上するだけでなく、ミッド・レンジとツィーターはウーファーの背圧による影響を受けないため、ユニット本来の性能を十二分に発揮できるとする。チェンバー内の定在波を抑制する事で、特に人の声や弦楽器などの中高域となる周波数帯において、より自然で繋がりの良い艶やかなサウンドを実現した。

ネットワークには、フラッグシップモデルの1つ「AidaII」にも採用しているParacross Topologyと、Interactive Fusion Filteringを組み合わせた「Hybrid IFF - Paracross Topology」を搭載。ミッド・レンジとツイーターのドライバーの逆起電力を減少させる事で、信号に対する応答がスムーズになり、ユニット感の音の繋がりがよりシームレスになっている。

クロスオーバー周波数は260Hz/2,850Hz。周波数特性は38Hz~24kHz。出力音圧レベルは89dB SPL (2.83V/1m)。インピーダンスは4Ω。スピーカーターミナルはバイワイヤリング対応。外形寸法は280×373×1,049mm(幅×奥行き×高さ)、重量は22.5kg/1本。