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ソナス・ファベール、ペアで9.9万円のブックシェルフなど「Lumina」3機種

ソナス・ファベールの新しいスピーカーシリーズ「Lumina(ルミナ)」

ノアは、ソナス・ファベールの新しいスピーカーシリーズ「Lumina(ルミナ)」の3機種を11月中旬に発売する。価格はブックシェルフ型の「Lumina Ⅰ(ルミナⅠ)」がペアで99,000円。フロアスタンディング型の「Lumina III(ルミナIII)」がペアで250,000円。センタースピーカーの「Lumina Center(ルミナ・センター)」が85,000円。

ソナス・ファベールの新たなエントリー・ライン。シリーズ名の「Lumina」は、ラテン語で「光」を意味すると同時に、シリーズが掲げる「LUXURY」、「MINIMAL」、「NATURAL」の頭文字を組み合わせて作られた“ダブル・ミーニング”も持つ。

北イタリア・ヴィチェンツァの工房で1台ずつ手作業で組み立てられる
全モデルとも仕上げは3種類(写真は「Lumina I」)

一般的な2chシステムだけでなく、マルチチャンネル・システムを構築することも可能。いずれのモデルも、キャビネットは木とブラックレザーで構成され、上位モデルと同様に北イタリア・ヴィチェンツァの工房で1台ずつ手作業で組み立てられる。仕上げはウォルナット、ウェンゲ、ピアノブラックの3種類。

フロントバッフルは7層のプライウッドを採用。表面突板間の接合部にはメイプル材が挟み込まれており、不要振動や共振を抑制する。全モデルでボトム・バスレフ構造を採用。フロアスタンディング型の「Lumina III」では底面のポートがドライバーユニットの背圧を制御することで、「豊かな低域を360度方向に拡散」する。「Lumina I」と「Lumina Center」では、底面への排圧を前方に放射することで、「ダイナミックなサウンド」を提供するとのこと。

内部には、「Lumina」シリーズ専用設計のカスタムメイド・コンデンサーを搭載。最適なパーツを使用したネットワークを構築することで、各ドライバーのポテンシャルを最大限に引き出すとしている。全モデルがバイワイヤ対応端子を採用し、高い拡張性も確保されている。

ソナス・ファベール独自の「アローポイントDAD(Damped Apex Dome)」テクノロジーを採用した29mm径ソフトシルクドームツイーターをシリーズ共通で搭載する。

ブックシェルフ型スピーカー「Lumina Ⅰ」

ブックシェルフ型スピーカー「Lumina Ⅰ」

2ウェイ2スピーカー構成。高域用に29mm径ツイーターを、中域用に120mm径のコーン型ミッド・ウーファーを搭載する。ウーファーはカスタムメイドの高剛性バスケットに、セルロースパルプや、そのほかの天然素材を自然乾燥させた素材をベースとする高品位ダイアフラムを組み合わせたもの。

再生周波数帯域は65Hz~24kHz(ステルス・リフレックス含む)、出力音圧レベルは84dB/W/m、インピーダンスは4Ω。クロスオーバー周波数は2kHzで、推奨アンプ出力は30~100W(クリッピングなし)。

マグネットキャッチ・サランネットが付属する。本体部、突起部を含む外形寸法は148×220×280mm(幅×奥行き×高さ)、重さは1本あたり4.5kg。

フロアスタンディング型スピーカー「Lumina III」

フロアスタンディング型スピーカー「Lumina III」

3ウェイ4スピーカー構成。高域用に29mm径ツイーターを、150mm径のコーン型ミッド・ウーファーを中域用に1基、低域用に2基搭載する。ミッド・ウーファーは天然繊維ベースの独自ダイアフラムを採用し、センターキャップにはアルミニウム製の同軸フェーズプラグを搭載することで、ユニットのインパルス応答を改善させながら、相互変調歪を低減。低域用ウーファーは、低周波数帯の余裕ある再生を実現するため、高剛性バスケットを使用。映画のように低域成分が多く含まれる再生ソースでも、高い再現性と追随性を実現したとのこと。

再生周波数帯域は40Hz~24kHz(ステルス・リフレックス含む)、出力音圧レベルは89dB/W/m、インピーダンスは4Ω。クロスオーバー周波数は350Hz/35kHzで推奨アンプ出力は50~250W(クリッピングなし)。

マグネットキャッチ・サランネットが付属。本体部、突起部を含む外形寸法は229×278mm×985mm(幅×奥行き×高さ)。重さは1本あたり16kg。

センタースピーカー「Lumina Center」

センタースピーカー「Lumina Center」

2ウェイ3スピーカー構成。高域用に全モデル共通の29mm径ツイーターを、中低域用に「Lumina I」と同じ120mm径のコーン型ミッド・ウーファーを2基搭載する。

再生周波数帯域は、65Hz~24kHz(ステルス・ウルトラフレックス含む)、出力音圧レベルは87dB/W/m、インピーダンスは4Ω。クロスオーバー周波数は2kHzで、推奨アンプ出力は30~100W(クリッピングなし)。

他2モデルと同じくマグネットキャッチ・サランネットが付属。本体部、突起部を含む外形寸法は524×213×169mm(幅×奥行き×高さ)、重さは7.6kg。