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DJI、セットアップや操作性を向上した「DJI RS 4」。初の独立型LiDARフォーカスシステムも

左からDJI Focus Pro、DJI RS 4 Pro、DJI RS 4

DJIは、カメラ用ジンバル「DJI RS 4」「DJI RS 4 Pro」の2機種と、DJI初の独立型LiDARフォーカスシステム「DJI Focus Pro」を発売した。それぞれ付属品が充実したコンボなども用意する。価格は以下の通り。

  • DJI RS 4 66,000円
  • DJI RS 4コンボ 79,200円
  • DJI RS 4 Pro 99,000円
  • DJI RS 4 Proコンボ 123,200円
  • DJI Focus Pro クリエイターコンボ 127,600円
  • DJI Focus Pro オールインワン コンボ 261,800円

DJI RS 4

軽量なボディに、3kgまでのミラーレスカメラとレンズのセットアップが搭載できる最新ジンバル。快適な持ち心地を実現しつつ、強力なパワーを発揮。さらに前機種と比較して、チルト軸が8.5mm延びたことで、より広いバランス調整スペースを確保。NDフィルターなどのアクセサリーを追加できるようになり、撮影の可能性を押し広げたとする。

細かく最適化された第4世代安定化アルゴリズムにより、優れた安定化性能と滑らかなカメラの動きを実現。

大容量バッテリーグリップと組み合わせることで、バッテリー駆動時間が約2.5倍長くなり、壮大なシーンも撮影を中断することなくスムーズに撮れるという。

新設計の水平プレートを搭載し、第2世代縦向き撮影にネイティブ対応。また縦向き撮影へのシームレスな切り替えを実現し、映像制作の効率性が向上。アップグレードした自動軸ロック機能で、ジンバルのブレを最小限に抑えながら、迅速な起動、移動、収納が行なえる。

縦向き撮影の安定性も向上しており、走りながらの撮影やローアングルショットなどのダイナミックなシーンでも簡単にブレを補正する。

3軸すべてにテフロン加工を施しており、よりスムーズなバランス調整を実現し、微調整ノブにより、カメラやレンズの交換時に正確な調整ができるという。OLEDタッチ画面の自動画面ロックにより、不慮の接触を防ぐだけでなく、バッテリーの電力も節約できる。

Bluetooth経由のワイヤレス制御に対応。デュアルモードBluetooth技術で、カメラシャッターとレンズズームの遠隔操作が可能で、カメラとシームレスにペアリングして簡単に再接続できる。

DJI Focus Proモーターと組み合わせることでフォーカスとレンズズームのスムーズな調整ができ、モーター速度が30%向上し、レンズ制御も向上した。

新たに搭載したジョイスティックモードスイッチは、ジョイスティックモードを、ズーム制御とジンバル制御間ですばやく切り替えられる。カスタム可能なトリガー機能はFPVモードに対応し、ダイナミックな視点での撮影を実現。ジンバルモードスイッチにより、多様な撮影要件に適応するため、様々なモード間の迅速な切り替えを容易に行なえる。

モーションラプス、トラック、パノラマなどのインテリジェント機能も搭載。多彩な撮影機能でクリエイターをサポートするとしている。

RSA通信ポートを搭載し、DJI RSテザー制御ハンドル‌や、サードパーティ製オプションといったアクセサリーとの接続性も向上。撮影ニーズに合わせた柔軟な撮影セットアップができる。新しいBG70大容量バッテリーグリップにも対応し、2時間半の充電で29時間半の駆動時間を実現。USB-C経由でカメラやアクセサリーへの電力供給にも対応する。

外形寸法は、折りたたんだ状態で255×245×75(幅×奥行き×高さ)、展開状態で191×370×189mm(同)。重量はジンバルが約1,066g、グリップが約203g、延長用グリップ/三脚が約183g。上部および下部クイックリリースプレートが約98g。

BG21バッテリーグリップ、USB-C充電ケーブル、レンズ固定サポート、延長用グリップ/三脚(プラスチック製)、クイックリリースプレート、マルチカメラ制御ケーブル、ねじキットが付属する。

コンボにはさらに、ブリーフケースハンドル×1、Focus Proモーター、Focus Proモーター ロッドマウントキット、フォーカスギアストリップ、マルチカメラ制御ケーブル(2本目)、キャリーケース×1が付属する。

DJI RS 4 Pro

カーボンファイバー設計で耐荷重は4.5kg。主要ブランドのミラーレスカメラやシネマカメラとレンズのセットアップに最適としている。

軸テフロン加工を施し、ロール軸に2つのローラーベアリング、チルト軸には微調整ノブを備え、スムーズかつ正確なmmレベルでの調整が可能。第2世代縦向き撮影ネイティブ対応で、自動ロック対応のOLEDタッチ画面、ジンバルのブレを軽減した進化した軸ロックなどの特長を備え、撮影の効率とパフォーマンスを向上する。

全軸でモータートルクを20%向上。余裕がある状態でパワーを十分に発揮でき、重量のあるカメラやアクセサリーを使用しても、正確で応答性の高いトラッキングを実現した。カーマウントモードが追加され、車両撮影時のアルゴリズムを最適化し、揺れのある状態でも安定した撮影を保証するという。

第4世代RS安定化アルゴリズムにも対応し、安定化性能が強化。カメラの動きを直感的に感じることができ、ダイナミックなシーンでも秀でたブレ補正性能と安定性を発揮するとしている。

Focus Pro LiDAR、Focus ProモーターなどのDJI Focus Pro LiDARオートフォーカスシステムを活用することで、ダイナミックな撮影シナリオでの制御が向上。77%増加した76,800の測距点で、効果的にハンチング現象を低減しながら、被写体となる人物の輪郭検知精度を向上する。

被写体(人)の撮影距離は20mとなり、前モデルの約3倍の距離まで向上。次世代ActiveTrack Proにより、高度なAIアルゴリズムとLiDAR技術を活用し、過酷な環境でも確実に被写体をトラッキングする。デュアルフォーカス&ズームモーターにDJI Focus Proモーターを組み合わせることで、ネイティブで正確なレンズ制御を実現した。

遠隔操作システムにより、クルー間での協働での撮影をシームレスに行なえる。リモートでのジンバル操作とスマートなフォーカスアシストが可能なため、協働によるチーム撮影では、ジンバルオペレーターがDJI Master Wheels、DJI Ronin 4Dハンドグリップ、DJI高輝度遠隔モニターを介し、RS 4 Proジンバルを制御できる。

フォーカスプラーは、高輝度遠隔モニター上でLiDARウェーブフォームを有効にしてスマートなフォーカスアシストを実現。Focus Proハンドユニットを使用して、精度の高い制御を実行できる。

DJI RS BG70大容量バッテリーグリップを使用することで、駆動時間を最大29時間まで延長できる。PD高速充電機能に対応し、2時間半でフル充電が可能。長時間中断することなく撮影を続けられる。グリップには、USB-C軽油で最大18Wまでカメラやアクセサリーに給電できる。

外形寸法は、折りたたんだ状態で283×271×75mm(幅×奥行き×高さ)、展開状態で223×416×202mm(同)。重量はジンバルが約1,242g、グリップが約265g、延長用グリップ/三脚が約226g、上部および下部クイックリリースプレートが約110g。

BG30バッテリーグリップ、USB-C充電ケーブル、レンズ固定サポート(延長用)、延長用グリップ/三脚(金属製)、クイックリリースプレート、ブリーフケース ハンドル、マルチカメラ制御ケーブル、ねじキット、キャリーケースが付属する。

コンボにはさらに、DJI Ronin 映像トランスミッター、Focus Proモーター、Focus Proモーターロッドマウントキット、フォーカスギアストリップ、スマートフォンホルダー、下部クイックリリースプレート(延長用)、追加ケーブルが付属する。

DJI Focus Pro

DJI初の独立型LiDARフォーカスシステム。クリエイターコンボは、LiDAR、グリップ、モーター、キャリーケースのセットで、オールインワンコンボにはさらにハンドユニットが付属する。

グリップは、2時間半のシステム電源供給、直感的なビジュアル操作、15種類のレンズに対応した自動キャリブレーションとデータストレージ、シームレスに録画を開始/停止するBluetooth接続により、卓越した汎用性を実現。フルカラータッチ画面を搭載しており、LiDARとモーターのパラメーターの調整が可能。LiDARから見たリアルタイムビューを表示することで、使用する間、オペレーターが全体的な状況を把握できる。

LiDARシステムは、被写体(人)の撮影距離が、前モデルと比較して約3倍に向上した最大20mまで延長。70度の超広角FOVにも対応し、より正確かつ安定したフォーカス性能を、より広い範囲で発揮できる。76,800の測距点と、30Hzのリフレッシュレートを備え、焦点のハンチング現象を最小限に抑えながら、被写体となる人物の輪郭を検知する精度を強化。被写体が高速に動くような場面でも確実にフォーカスを合わせられる。

Focus Proは、AF被写体認識とトラッキング機能、フォーカス速度調整機能、選択可能なフォーカスエリアモードなど、向上したスマートなAF機能により、さらに使いやすいフォーカス制御を実現。LiDAR、モーター、グリップ、ハンドユニットモジュールで構成されるモジュール式設計のFocus Proシステムは、個人プロジェクトと、より高度な作品の両方に柔軟に対応し、多様なユーザーにさまざまな撮影シナリオでの自由なフォーカスを可能にするとしている。

AMFフォーカス位置の調整やAMFフォーカスロックに対応。触覚フィードバックと、ミリ秒単位での手動フォーカス/自動フォーカスの切り替えが可能になった。LiDARウェーブフォームをフォーカスアシスト機能として使用することで、直感的な空間把握を可能にし、シーンを正確に撮影できるようサポートする。

磁気制動を使用したFIZハンドユニットにより、フォーカスプラーの焦点/絞り/ズームの制御方法を一新。触覚制御機能を使用したリアルタイムでの無段階調整や、A-Bポイント電子マークモードを備え、正確かつ便利なフォーカス制御を実現する。

160mの通信距離を実現し、複雑な環境での撮影ニーズに対応。Bluetoothによる録画開始/停止機能を有効にすることで、ミラーレスカメラをワイヤレスで制御できる。

搭載されたFIZモーターは、30%速いモーター速度、10msの低遅延、3段階調整が可能なトルクを特長とし、スムーズな操作性と汎用性の高い映像表現を実現。15mmロッドに対応し、モーターの取付方法の選択肢が広がるとしている。

磁気制動グリップにより、フォーカス制御とズーム制御間のシームレスな切り替えが可能。調整式触覚フィードバックにより、より直感的な操作体験を実現するほか、直感的なダイヤル操作とカスタム可能な回転範囲により、ダイナミックなレンズ操作を簡単に行なえる。

外形寸法は約87×128×87mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約555g(バッテリー除く)。