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ソニー、同社製カメラ活用アプリの開発キット「Camera Remote Toolkit」

「Camera Remote Toolkit」ロゴ

ソニーは、幅広いデジタルカメラの遠隔操作を実現するソフトウェア開発仕様書「Camera Remote Command」の無償提供を開始した。これにより撮影、モニタリング、ファイル転送など、ソニー製デジタルカメラをリモート操作するソフトウェアの開発を支援する。

公開済みのソフトウェア開発キット「Camera Remote SDK」の新バージョン(Version 1.12)も提供開始。今後はこれらふたつを「Camera Remote Toolkit」と総称する。

「Camera Remote Command」は、ISO標準規格のPTP(Picture Transfer Protocol)をソニー独自で拡張した通信プロトコルで、カメラの遠隔操作を実現する。

異なるブランドのカメラ製品を、単一のソフトウェアで操作する場合や、既存のソフトウェアをソニー製デジタルカメラへ適用する際の利便性を高めるという。公開されたパッケージには、コマンドリファレンスとサンプルコードも含まれる。

すでに公開していた「Camera Remote SDK」は、ソニーが提供する専用のAPIでカメラの遠隔操作を実現するもの。高水準APIを使用し、プログラムを効率よく開発する際に最適だという。パッケージには、ソフトウェアモジュール、APIリファレンス、サンプルコードが含まれている。

新バージョンの1.12では、フルサイズミラーレス一眼カメラ「α9 III」に対応。USBやイーサネット接続に加え、Wi-Fiに対応するほか、静止画や動画を記録するメモリーカードスロットの撮影状況に応じた切り替え、ISO AUTO 上限/下限の撮影環境に応じた切り替えなど、即時性が高く・自動化に必要な約100種類の機能も追加された。

なお、追加された約100種類の機能に対応するモデルは、4月15日時点で「α1」と「α7S III」、「α7 IV」となっている。