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iBasso初、ポータブル1bitディスクリートDAC「D16 TAIPAN」
2024年4月19日 11:00
MUSINは、iBasso初となるポータブルの1bitディスクリートDACデバイス「D16 TAIPAN」を4月26日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は247,500円前後。A級のヘッドフォンアンプ機能も備えている。
iBassoが自社開発した新開発システムコントローラー「FPGA-Master2.0」をコアに採用し、16セットのカスケード接続された8E PWM-DAC・合計128PWM-DAC(ディスクリート)を使い1bitのD/A変換を行なうポータブル型デバイス。
業界最高クラスを指標に設計されており、THD+Nの実測値は0.0001%と優れ、「現行のポータブル・ディスクリートDACデバイスでは最高クラスの滲みのないサウンドを実現した」という。
後段となるアンプセクションには、「DX320MAX」に採用したiBassoSuper Class-Aをベースに最適化したSuper ClassAトランジスタアンプ回路を採用。A級アンプの歪みのないサウンド特性と、ポータブルデバイスにも最適な発熱を大幅に低減した高品位アンプ回路となっている。
FPGAは信号の再構成と再符号化の役割を担い、後続のPWM-DACにてデコードを行なう最適なPWM信号を生成。また、THDの数値がある一定のレベルに達すると、ノイズの混入によりダイナミックレンジの数値向上への大きな妨げになるため、FPGA-Master2.0ではノイズフロアを根本的に下げる、優れたノイズシェイパー技術を備えている。
グローバルクロック再生技術も採用。ACCUSILICON製フェムトクロック発振器2基が、FPGAにリファレンスクロックを提供。FPGAが、DSPとUSBレシーバーが必要とする同期低位相ノイズ・クロックを再生成する。
1bitディスクリートDACでは、クロック・ジッターの精度が重要となるため、「さまざまなブランドのフェムト・クロック発振器をテストしたが、ACCUSILICON製発振器の位相ノイズは-158dBc/Hz(@1kHz)と低く、良好な数値だった」という。
ピコ秒レベルの正確な遅延制御により、Input/Output遅延をコントロールし、基板の配線による遅延を補正。PWM-DACの終着信号を均一に整列させ、厳密に同期管理できるという。
FPGA Master2.0によるピコ秒レベルの精密制御により、128基の独立したPWM-DACがFIRモードで動作し、組み合わせて「L+、L-、R+、R-」を出力。各チャンネルには「ディレイパラレルモード」にて動作する32基のPWM-DACが搭載されており、この設計により32基のDACは連動してハードウェア・アナログ・フィルターとして動かしている。
複数のDAC間の差を平均化することで、複数のDAC間の差異を無くすことで歪みを最小限に抑え、最大限のサウンドディテールと音密度を向上を実現したとする。
外形寸法は139×82×28mmで重量は312g。入力端子はUSB-C、同軸デジタル、光デジタル。USB-C入力はPCM 768kHz、DSD 512まで対応。出力は4.4mmと3.5mmを用意する。充電時間は約2.5時間、連続再生時間は約9時間。