ニュース
パナソニック、Fire TV OSで4K/144Hz対応の液晶ビエラ「W95A」
2024年5月8日 13:20
パナソニックは5月8日、OSにAmazonのFire TVを採用した4K液晶ビエラとして、ミニLED×量子ドットの「W95A」シリーズと、倍速液晶の「W90A」シリーズ、等速液晶の「W80」シリーズの計3シリーズ7機種を発表した。W90Aシリーズのみ6月21日、ほか2シリーズは7月26日発売。いずれも価格はオープンプライス、店頭予想価格はW80シリーズの43型「TV-43W80A」で13万円前後から。ラインナップと店頭予想価格は以下のとおり。
W95Aシリーズ 7月26日発売
・65型「TV-65W95A」 37万円前後
W90Aシリーズ 6月21日発売
・65型「TV-65W90A」 30万円前後
・55型「TV-55W90A」 26万円前後
・50型「TV-50W90A」 20万円前後
・43型「TV-43W90A」 19万円前後
W80Aシリーズ 7月26日発売
・50型「TV-50W80A」 14万円前後
・43型「TV-43W80A」 13万円前後
W95Aは「MX950」シリーズ、W90Aは「MX900」シリーズ、W80Aは「MX800」シリーズの後継機となる。
全機種とも、OSは従来の独自OSからFire TVに変更。パナソニックとAmazonの全面協力により、「お部屋ジャンプリンク」や「Media Access」、「過去未来番組表」といった、これまでビエラに搭載されてきた機器連携機能などは継承しつつ、Fire TVならではの豊富なアプリや、「放送」と「ネット動画」が融合しつつ、快適に操作できるホーム画面を実現している。
このうちアプリについては、従来は約30種類が利用可能だったが、新モデルではFire TVアプリストアが利用できるため、より幅広いアプリを使用可能になる。そのほか、Alexaによる音声操作やスマートホームデバイスの操作、最大6つのプロフィール作成なども利用できる。
また全機種がDolby Atmosに対応しているため、Amazon Music経由でDolby Atmosコンテンツを楽しむこともできる。
映像処理エンジンも最新の「新世代AI高画質エンジン」を搭載する。
素材解像度を検出する「4Kファインリマスターエンジン」は新技術のAI超解像と数理モデル3次元超解像を合わせた「デュアル超解像」により、解像感となめらかさを両立した映像を実現するほか、精細感を維持しながらバンディングノイズを抑制する「ネット動画ノイズリダクション」が利用できる。
ゲームコントロールモードも進化。従来はアイコンが入り切らず一覧性が悪かったといい、2024年モデルからは新GUIを採用して全アイコンの一覧表示に対応。暗部視認性調整は、暗部の見え方を「見せる」「見せない」の両方向に調整が可能になった。またW80Aを除くモデルでは、認証グラフィックボードとの接続時にグラフィックボードのアイコンを表示する「PCグラボロゴ対応」のAMDが追加されている。
また、W95A/W90シリーズは4K/144p入力にも対応した。W80Aシリーズは60Hz駆動でALLM対応。そのほかのパネル構造やスピーカー構成、搭載チューナー数などの仕様や機能は2023年モデルを踏襲している。
W95A
ビエラにとっては、ミニLEDと量子ドットを採用した第2世代モデル。一般的な白色LEDバックライトを、青色のミニLEDバックライトと量子ドットシートの組み合わせに変更する事で、明るさと色鮮やかさを向上。さらに、駆動電力を明るい部分に集中させて輝度を稼ぐブースト技術を導入することで、より高いコントラスト表現を可能にした。
パネルは、4K/3,840×2,160ドットのVA型(倍速対応)。LEDをコントロールするバックライトエリア制御と、信号処理によるエリアコントラスト制御PROを組み合わせた「Wエリア制御」を採用し、コントラスト性能を強化。
プロの映像制作用マスターモニターにも採用されている3次元カラーマネジメント回路(3D-LUT)を搭載した「ヘキサクロマドライブ」により、色ごとの特徴を検出して補正を最適化することで、従来は色が濃すぎてつぶれていた映像は、鮮やかさを保ったまま階調表現が向上したほか、鮮やかさに欠けた映像も、階調を保ったまま、より鮮やかに映し出す。
人肌のコントラストや立体感についても、「地デジ美肌補正」により肌の色を検出して3D-LUTで処理することで、より自然な人肌を表現する。100万を超える映像のシーンから構成される学習用データベースを基に、ディープラーニングを活用してAIが学習し、生成したシーン認識アルゴリズムからシーンに最適な画質・音質処理を施す「オートAI」機能も搭載する。
HDR規格は、HLG、HDR10、HDR10+、Dolby Visionの4方式に加え、視聴環境にあわせて最適処理を行なうHDR10+ ADAPTIVE、Dolby Vision IQをサポート。
内蔵スピーカーは、LR用のフルレンジ2基とウーファーのシンプルな構成で、実用最大出力は50W。Dolby Atmosをサポートする。チューナーは、BS4K・110度CS4Kチューナー×2、地上/BS・110度CSチューナー×3を搭載。別売のHDDを接続する事で裏番組録画ができるほか、2K+2K放送や4K+2K放送、4K+4K放送の2番組同時録画も行なえる。HDMIは4系統。
地震に強く倒れにくい「転倒防止」スタンドが付属する。
W90A
直下型LEDバックライトを採用。分割駆動に対応しているのが特徴で、LEDコントロールのバックライトエリア制御と、信号処理のエリアコントラスト制御PROを組み合わせた「Wエリア制御」を搭載。バックライトの駆動電力を明るい部分に集中させる技術も併用することで、明るく高コントラストな映像を実現した。
上述のとおり、144Hz駆動の倍速表示をサポート。4K/144pなどのゲーム信号をそのまま表示できるほか、VRRやALLM、NVIDIA SPD Auto Game Mode、AMD FreeSync PremiumのHDMI 2.1規格にも対応する。
HDR規格は、HLG、HDR10、HDR10+、Dolby Visionの4方式に加え、視聴環境にあわせて最適処理を行なうHDR10+ ADAPTIVE、Dolby Vision IQをサポート。
内蔵スピーカーはフルレンジ2基で、実用最大出力は30W。
チューナーは、BS4K・110度CS4Kチューナー×2、地上/BS・110度CSチューナー×3を搭載。別売のHDDを接続する事で裏番組録画ができるほか、2K+2K放送や4K+2K放送、4K+4K放送の2番組同時録画も行なえる。HDMIは4系統。
地震に強く倒れにくい「転倒防止」スタンドが付属する。
W80A
直下型LEDバックライトを採用するが、W90Aシリーズとは違ってLEDを分割制御するローカルディミング機能は非搭載で、信号処理によるエリアコントラスト制御PROのみ搭載。パネルも60Hzまでの等速タイプとなっており、HDMI 2.1規格はALLMに対応。
HDR規格は、HLG、HDR10、HDR10+、Dolby Visionの4方式に加え、視聴環境にあわせて最適処理を行なうHDR10+ ADAPTIVEをサポートした。
内蔵スピーカーはフルレンジ2基で、実用最大出力は20W。
チューナーは、BS4K・110度CS4Kチューナー×2、地上/BS・110度CSチューナー×3を搭載。別売のHDDを接続する事で裏番組録画ができるほか、2K+2K放送や4K+2K放送、4K+4K放送の2番組同時録画も行なえる。HDMIは4系統。