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「龍が如く」Amazonで実写ドラマ化。オリジナル脚本で10月配信

「龍が如く~Beyond the Game~」キービジュアル
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Prime Videoは、セガの大ヒットゲーム「龍が如く」シリーズに着想を得たオリジナル脚本の実写ドラマ「龍が如く~Beyond the Game~」を、10月25日より全世界独占配信する。主演は竹内涼真。

全6話の実写ドラマで、神室町を舞台に“堂島の龍”と呼ばれる主人公・桐生一馬の成長物語をオリジナル脚本で描くクライム・サスペンス・アクション。

喧嘩では右に出るものはいない桐生は、義理人情に厚く、強く、正義感溢れる男。養護施設でともに育った家族同様の幼馴染たちを守るため、あることをきっかけに極道の世界に身を置くことにーー。

1995年と2005年のふたつの時間軸を交差させながら、桐生と幼馴染たちそれぞれの人生をドラマティックに描く。

桐生を演じるのは、人気実力派俳優の竹内。監督はNetflix「全裸監督」で総監督を務めた武正晴と滝本憲吾。制作プロダクションはザフール。日米のクリエイターが集結した作品となっており、エグゼクティブプロデューサーにはErik Barmack、Roberto Grande、Joshua Longが名を連ねている。

なお、今作は10月25日と11月1日の2回に分けて各3話ずつを、240以上の国と地域で、30以上の言語の字幕・吹替版が世界配信される。

配信に先駆け、6月4日には東京・目黒のホテル雅叙園東京・鷲の間で竹内と武監督が出席した世界配信決定記者会見も行なわれた。

都内で世界配信決定記者会見も行なわれた

竹内「みなさん桐生一馬が大好き。覚悟を決めて臨んだ」

自前の着物姿で登場した竹内涼真

竹内は自前の着物姿で登場すると「去年の5月から約半年間、この作品に僕は命を懸けてきたので、ようやくこの制作発表というこの日を迎えられてすごく嬉しいです」と語った。

「先ほど、セガのみなさんとお会いして、『龍が如く』を作ったみなさんが面白いと言ってくださったので、本当に頑張ってきて救われたなという気持ちです。すごく嬉しかったです」

着用している着物についても「生地を見て一目惚れして作ったんですが、着る機会がなくて。そうしたら、(今回の)制作発表会見が決まって、今回着させていただきました。桐生(一馬)のイメージとすごくマッチしたので」と明かした。

世界的な人気を誇る桐生というキャラクターを演じるにあたり、竹内は「(オファーが届いて)素直に言うとビックリした」と当時を振り返る。

「もちろん、『龍が如く』の桐生一馬は知っていました。どうして僕を選んでいただいたのだろうと意味を自分で考えました。すごく素敵な原作があって、みなさん桐生一馬は大好きですよね」

「だから、そんな人物を演じるにあたって、覚悟を決めなきゃいけないと思いました。やはり命を懸けてこの作品に臨まないと成立しないんじゃないかという重圧や使命感、そして本気でぶつかってみようという、ふつふつと湧き出る、燃えたぎるものもありましたね」

「今回は1995年と2005年という、ふたつの時間軸を描いているので、そこのコントラストというか、桐生一馬のまだゲームでは描かれていない部分を自分が一から作り上げて、その原作を本当にリスペクトしつつ、新しい龍が如くを作っていかなきゃいけないなという覚悟もありました」

「僕はこの桐生一馬という人間はすごく愛情深いというか、愛情に飢えていると思っていて、そういう部分をこの神室町という舞台で、すごく人間らしく生々しく描けたらいいなと思って臨んだんですけど、それがすごく、リアルに、すごく素敵に描かれているんじゃないかなと思います」

武正晴監督

続いて登壇した武監督も「ある程度の基準というか水準のものを作らないと通用しないなと思いました。この作品には2年携わっていますが、(制作を始めたのが)2年前のちょうど今ぐらい。とにかく、良い俳優と良いスタッフを集めなければなと思いました。それしか勝負する手はない」と明かした。

「去年の夏、ものすごく暑いなかで彼(竹内)もそうですけども、俳優さんたちとスタッフが汗まみれ、血まみれになりながら作りました。コロナとか台風とかもありましたし、本当にその中できっちりできましたし、今日も含めてまだポスプロ(ポストプロダクション)が続いていますけど、おかげですごく水準の高い、良いものができていると思います」

桐生役に竹内を起用した理由について、武監督は「キャスティングするとき、まず最初に浮かんだのが彼の顔。『誰にしますか?』と聞かれて竹内涼真じゃないですかと言いました」という。

「なぜって言われたら『いや、まずデカイよね』と(笑)。今日の着物姿もそうですけど、そこにいると存在感がある人っていうのはやっぱり画面の中に必要です。さらに今回は人間の体で一番大きい面積の背中を映すので、そこを鍛え上げるということも含めて、その努力を知っている人だと思いました」

実写版桐生一馬のファイティングスタイルは“朝倉未来仕込み”

鍛え上げられた肉体や背中に入った龍の入れ墨が特徴の桐生を演じるにあたっての体作りについて問われると、竹内は「あの桐生一馬を演じるんだったら、もう本気でぶつからないとやっぱり成立しないので、減量も含めて、本気ですごく大変なことをこなした」という。

また今回公開されたキービジュアルについては「カメラマンさんと、この龍のメイクをしてくれたメイクさん、そして髪型だったり顔を担当してくれたメイクさん、その人たちの力を相当借りて、現場に立っていたので、メイクチームには感謝しています」と明かした。

「時間がない撮影の中で、彼らはこの龍を2時間半で描きあげますから、すごいですよね。本当にプロの職人ですよ。この技術は特許を取ったほうがいいと伝えたくらい。これを2時間半で描くんですから、すごいですよ」

「この龍を背中に描いてもらって、桐生一馬のメイクをすると、だんだんそのモードに入っていく。それくらいメイクチームの技術は素晴らしかったです」

また竹内は、桐生一馬の魅力のひとつは戦闘シーンやファイティングスタイルにあるとコメント。「僕は格闘技経験がなかったので、『どうしようかな、格闘技』と思っていたところ、夢に朝倉未来くんが出てきた」とエピソードを明かした。

「これはなにかの運命じゃないかと。そこで彼に直接『格闘技を教えてくれ』とコンタクトを取りました。だから、一番最初に格闘技をしたのが彼のジムです。彼もプロ選手として活躍しているので、セコンドに入ったりしているかたに格闘技を一から教えていただいたので、トライフォースジム(トライフォース赤坂)のみなさんには感謝しています。彼らが見てくれなかったら、桐生一馬のスタイルは完成しませんでした」

会見では、Amazon MGMスタジオ インターナショナル・オリジナル責任者のジェームズ・ファレルのビデオレターや、セガの龍が如くスタジオ代表で原作ゲームの製作総指揮を務めている横山昌義氏のコメントなども紹介。横山氏は「『龍が如く~Beyond the Game~』は、間違いなく『龍が如く』のもう一つの代表作となるでしょう。主観視点で楽しむのがゲームだとしたら、これは究極の客観視点で楽しむ『龍が如く』。ゲームをプレイしたファンは、数秒ごとに訪れる意外性とリアリティーに引き込まれ、そして原作を知らない方は、ただそこに実在するかのような世界での出来事に没頭するでしょう」と、実写版龍が如くを表現した。

最後に竹内は、ファンに向けて「監督、スタッフ一同、本当に命をかけて大切に作ってきた作品なので、本当にこの『龍が如く』という作品が世界中のみなさまの元に届いたらいいなと思っています。10月25日、その日までみなさま待っていてください。楽しみにしていてください。よろしくお願いします。ありがとうございました」と呼びかけた。

会見には桐生一馬の背中に描かれている龍をあしらった金屏風も登場
竹内涼真が龍に目を描いたところ、間違って眉間にも丸を描いてしまうハプニングも
ジェームズ・ファレル(Amazon MGM スタジオ インターナショナル・オリジナル責任者)

「日本には素晴らしいゲームIPがたくさんあります。この度、Prime Videoから、『龍が如く』のオリジナル実写ドラマを世界中の皆様にお届けできることを大変嬉しく思います。私たちは桐生たちの成長や人間ドラマ、躍動感あふれるアクションを体験することができます。他のドラマとは一線を画す魅力を持っていますのでどうぞご期待ください。

横山昌義氏(龍が如くスタジオ代表・制作総指揮)

私は原作『龍が如く』の脚本を書き始めた日から今日まで、過去に戻り作品を作り直したいと思ったことは一度もありません。
完成したひとつの作品を作り直す苦しみと難しさを知っているからです。

ですがもし今、神様の悪戯で二十年前のあの日に戻されてしまうのだとしたら、この作品を作ってみたい。
どうせ死ぬほどの苦労をするのであれば、今の自分が一番魅力を感じる神室町や桐生一馬を描きたい。
このドラマにはそのすべてが揃っています。

『龍が如く~Beyond the Game~』は、間違いなく『龍が如く』のもう一つの代表作となるでしょう。
主観視点で楽しむのがゲームだとしたら、これは究極の客観視点で楽しむ『龍が如く』。
ゲームをプレイしたファンは、数秒ごとに訪れる意外性とリアリティーに引き込まれ、そして原作を知らない方は、ただそこに実在するかのような世界での出来事に没頭するでしょう。

私は一瞬も見逃せない緊張感に溢れた数時間を、世界中の人々と一緒に味わいたいと思っています。