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世界初のDVD再生対応ゲーム機「PlayStation 2」が未来技術遺産に。DVD普及に貢献
2024年9月3日 17:20
世界初のDVD再生機能付きゲーム機「PlayStation 2」が、国立科学博物館の令和6年度 重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)に登録された。
未来技術遺産は、日本の全科学技術資料を対象に、「科学技術の発達史上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つもの」、「国民生活、経済、社会、文化のあり方に顕著な影響を与えたもの」を基準として選定される。
科学技術を担ってきた先人たちの経験を次世代に継承していくことを目的に、2008年度より実施しているもので、今回(第17回)は新たに18件が追加。これまでに381件が登録されている。
「PlayStation 2」(SCPH-10000)は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(現ソニー・インタラクティブエンタテインメント)が2000年3月4日に発売した家庭用ゲーム機。発売時の価格は39,800円。
PlayStation 2の選定理由には、「当時のゲーム機の最先端の基本スペックをもち、サラウンド音響やインターネット接続に対応、当時のアーケードゲーム機並みに美しいグラフィックでゲームとして見応えのある写実的な表現を可能とした」ことに加え、「当時の一般的なDVDプレーヤーよりも低価格」で、DVDの普及に貢献。「実用的なマルチメディアを実現した製品として重要」と評されている。
PlayStation 2以外には、アナログクオーツ腕時計の小型・省電力化に貢献した「セイコー クオーツ シャリオ(Cal.5931)」、MIDIの可能性を実証したローランド製シンセサイザー「JUPITER-6」「JX-3P」、日本が初めて参入した民間航空機用エンジン「V2500」が登録認定。
ほかにも、双葉電子工業のジャンボトロン用高輝度発光素子・トリニライト、パナソニックの第二世代アストロビジョン用発光素子・高輝度放電管、東工大の世界初アモルファス酸化物半導体薄膜トランジスタなどが未来技術遺産に登録された。
東京・上野にある国立科学博物館では、9月10日から9月29日まで、新たに登録された資料のパネル展(一部実物資料を展示)を開催する。詳細は科博ホームページを参照のこと。