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レグザ、大画面テレビ拡充。85型、100型の計3機種で約35.2万円から
2024年11月20日 11:00
TVS REGZAは、85型以上の大型テレビのラインナップとして85/100型の4KミニLED液晶レグザ「Z770N」シリーズと、85型の4K液晶レグザ「85M550N」の計3モデルを、11月22日より順次発売する。いずれも価格はオープンプライスで、店頭予想価格は85M550Nで35.2万円前後から。
4KミニLED液晶「Z770N」シリーズ
・85型「85Z770N」 11月22日発売 48.4万円前後
・100型「100Z770N」 11月29日発売 88万円前後
4K液晶「M550N」シリーズ
・85型「85M550N」 11月29日発売 35.2万円前後
なお、あわせて発表されたレグザ史上最大となる110型の4KミニLED液晶レグザ「110Z990R」については別記事で紹介している。また2023年発売の100型「100Z970M」と85型「85Z970M」は継続販売されるため、レグザの85型以上のラインナップは計6モデル展開となる。
Z770Nシリーズは、高輝度ミニLEDバックライトと倍速パネル、映像エンジン「レグザエンジンZR」を採用したビッグサイズ高画質モデル。M550Nシリーズは、4K液晶パネルとレグザエンジンZRで高画質を実現した大画面スタンダードモデルと位置づける。3機種とも4K/3,840×2,160解像度のVA液晶パネルを使用。Z770Nでは、バックライト制御技術に「リアルブラックエリアコントロール」を採用した。
独自の高画質化技術としては、両シリーズともネット動画を高画質化する「ネット動画ビューティ」や、バンディングノイズを除去する「ネット動画バンディングスムーサー」、地デジやBS番組を高画質化する「地デジAIビューティ」などを搭載する。
サウンド面では、Z770Nでは60Wのマルチアンプで駆動する「重低音立体音響システムZ」を採用。スピーカー数は100型が9個、85型が7個で、サイドツイーターにより音の広がりと定位を強化している。Dolby Atmosにも対応した。
M550Nでは左右2基のスピーカーを30Wアンプで駆動する「レグザパワーオーディオ」を採用し、低音から高音までバランスの取れた聴き取りやすいサウンドを実現する。また両モデルともテレビからのテストトーンをリモコンのマイクで測定して音響特性を補正する「オーディオキャリブレーション」も利用可能。
リモコンにはNetflixやAmazon Prime Video、YouTubeなどの動画サービスのダイレクトボタンを搭載。別売りのハードディスクを使った「おまかせ録画」や好きなジャンルやアーティストの番組をレグザがまとめてピックアップする「新 ざんまいスマートアクセス」、録画番組のシーンリストから見たいシーンを選択して楽しめる「シーンリスト」などの機能も利用できる。
事前に行なわれたメディア向け説明会に登場した、同社取締役副社長の石橋泰博氏は大型モデルでは“大画面による迫力”や“迫力のある臨場感”といったワードを多く使うが、今回は「お客さまからいただいたキーワードは『大画面は見やすい、よく見える』です」とコメント。その見やすさを店頭で体験してもらえるように、100Z770Nに43型から100型までの画面を順番に映して違いを確認できるコンテンツも用意された。
説明会では、レグザ公式YouTubeチャンネルでもおなじみの声優・小岩井ことりさんが、同コンテンツを体験。「“力こそパワー”じゃないですけど、大画面は見やすいと体感できました。大きいサイズのテレビは見やすいという、当たり前のことに改めて気づくことができました」と興奮気味に感想を語っていた。
大画面テレビ購入時に気になる“3つのポイント”をレグザが解説
また、説明会では営業本部ブランド統括マネージャーの本村裕史氏も登場。「お客さまは、こういった大きなテレビを買おうとするとき、やはり心のブレーキがかかる。実際、どんなコメントがお客さまから出てくるのかを素直に聞いてみました」と、大型テレビ購入時に購入者が気になる3つのポイントを紹介した。
ひとつは「価格が高いんじゃないの?」というポイント。これについて本村氏は今回発売する4モデルはもっともリーズナブルな85型「85M550N」で店頭予想価格約35.2万円前後、ハイエンドの110Z990Rで550万円前後で「予算で選べるラインナップ」だと説明する。
「85M550Nは(税別の)市場予想価格が約32万円で非常にリーズナブル。ひとつうえの85Z770Nは倍速ミニLEDモデルで約44万円の想定です。さらに大きな100Z770Nが80万円想定ですから、現在発売中の100Z970M(実売137.5万円前後)と比べてもかなりリーズナブルになっています」
ふたつめは「電気代が高いんじゃないの?」という声があるとのことで、これについてもTVS REGZAのスタッフが試算。現在65型「65Z970M」を使っている人が85型の85Z970Mにサイズアップすると1カ月あたり190円アップ、100型の100Z970Mにサイズアップすると、1カ月あたり約340円アップする計算で「コーヒー一杯程度」に収まるとした。
最後は「我が家には大きすぎるんじゃないの?」という声が聞かれるとのこと。これについて本村氏は「視聴距離でサイズを選んでくださいと、ずっと申し上げております。部屋の広さや視聴する人数は関係ないです。テレビとソファーを置いている場所の距離だけでサイズは決まると考えています」と語った。
「ネット動画も含めて、画面の高さの2.5~3倍が最適な視聴距離、サイズだと考えています。その結果、2mより近い距離でご覧いただくなら55型程度です。ほとんどのかたが2m以上離れてみているので、その場合は65型以上ということになります」
「そしてさらに細かくサイズを分けると、2.6m以上離れたら85型、3m離れたら100型が最適です。何を申し上げたいかと言うと、多くのお客さまが65型以上を本来買うべき視聴距離にもかかわらず、それよりも小さいサイズを選ばれているということです」
「ひとつ例え話があります。サッカーのゴールシーンで、(ソファーから立ち上がって)テレビの前に行って手を叩くのはなぜか、ということです。つまり、ゴールポストがよく見えないから、前に行ってよく見ようと思っている行動なのです」
「視聴距離の最適サイズより小さいサイズでご覧になっているので、ちゃんと見ようと思ったら前に行きたくなるのです。最適視聴距離で見ていただければ、とても見やすくなると考えています」