富士通テン、車載用タイムドメインスピーカー
-5モデル用意。最大90W×4chのデジタルパワーアンプも
富士通テン株式会社は、「ECLIPSE(イクリプス)」ブランドから車載用のトレードインスピーカー5モデルと、デジタルパワーアンプ1モデルを6月上旬より順次発売する。各モデルの発売時期と価格は下表の通り。
製品 | 型番 | 価格 | 発売時期 |
TDスピーカシリーズ | |||
17cm径 | TDX1700 | 57,750円 | 7月上旬 |
スタンダードシリーズ(High グレード) | |||
17cm径 | SGS1771S | 32,550円 | 6月上旬 |
16cm径 | SGS1671S | 31,500円 | |
スタンダードシリーズ(Entry グレード) | |||
17cm径 | SGS1701 | 11,550円 | 6月上旬 |
16cm径 | SGS1601 | 10,500円 | |
デジタルパワーアンプ | |||
4/3/2ch対応 | EA4200 | 47,250円 | 6月上旬 |
■ 車載用スピーカー
いずれも、「正確な音」の再生をコンセプトとしたトレードインスピーカー。同社が制作するタイムドメイン理論に基づいたホーム用「ECLIPSE TDシリーズ」で培った技術を投入したとしている。
TDX1700はウーファとツイータの2ウェイセパレート型。ほかのTDスピーカシリーズなどと組み合わせることで、5.1ch再生も可能。ウーファ部はフレームを2重構造にすることで不要振動を抑制するという「フローティング構造フレーム」を採用する。
高弾性などを特徴とする繊維「テクノーラ」とポリエチレンナフタレートを合わせた17cm径の複合振動板を搭載。適度に不要振動を吸収し、正確な音を再生するとしている。また、従来比約2倍の大型マグネットを内蔵。強固な足場を固めることで、振動板をより正確に駆動するという。
ツイータ部は4cm径のユニットを採用。そのほか、ネットワークボックス部も製品に含まれる。外形寸法と重量はウーファ部が156×68.1×156mm(幅×奥行き×高さ)/約1,440g、ツイータ部が67.1×69.3×67.8mm(同)/約155g、ネットワークボックス部が140×37.9×102.6mm(同)/約313g。
2ウェイセパレート型で、“High グレード”のスタンダードシリーズもラインナップ。ユニット径が17cmの「SGS1771S」と16cm径の「SGS1671S」の2モデルを用意する。ともにウーファ部の振動板にはグラスファイバー素材を採用。
ウーファ部に、エアロスムージングダイキャストフレームを搭載。振動板から前方へ発生する音波形だけでなく、背面に発生する空気流動もコントロール可能。空気の排出を効率よく行なうことで、振動板の正確な駆動が実現できるとしている。
SGS1771Sの外形寸法と重量はウーファ部が156×64.3×156mm(幅×奥行き×高さ)/約750g、ツイータ部が49.1×49.2×56.4mm(同)/約100g。SGS1671Sはウーファ部が160×54×160mm(同)/約755g、ツイータ部が49.1×49.2×56.4mm(同)/約100g。
また、2ウェイ同軸型で、“Entry グレード”のスタンダードシリーズ2モデルも用意。ユニット径が17cmの「SGS1701」と16cm径の「SGS1601」をラインナップする。ウーファ部はポリプロピレン振動板を搭載。ツイータ部はソフトドーム型。
ウーファ部の中心部にツイータを埋め込む「ポイントソース構造」を採用。音源発生位置を同一にするこでと、お互いの音波形が干渉することを防止。「忠実な波形再生により正確な音を再現できる」としている。
外形寸法と重量はSGS1701が156×63.9×156mm(幅×奥行き×高さ)/約730g、SGS1601が164×53.4×164mm(同)/約690g。
型番 | TDX1700 | SGS1771S | SGS1671S | SGS1701 | SGS1601 |
ユニット | セパレート型 | 同軸型 | |||
ウーファ 17cm径 | ウーファ 17cm径 | ウーファ 16cm径 | ウーファ 17cm径 | ウーファ 16cm径 | |
定格入力 | 40W | 30W | |||
再生 | 28Hz~50kHz | 25Hz~70kHz | 30Hz~50kHz | ||
出力 | 89dB | 90dB | 92dB | ||
インピー | 4Ω |
■ デジタルパワーアンプ「EA4200」
車載用デジタルパワーアンプ。最大4chに対応し、さらにRCAのプリアウト端子も搭載する。外形寸法190×256×60mm、重量2.7kgとコンパクトなボディが特徴で、取り付け面積で従来比50%を実現。
ノイズを低減する回路を内部に採用。「迫力あるリアルな音場を再現する」としている。最大出力は90W×4ch。再生周波数帯域は20~20kHz、S/N比は90dB以上、高調波歪み率は0.1%。「ハイ/ローパスフィルター」や、低域ノイズを低減する「サブソニックフィルター」を搭載。重低音域を強調する「バスブースト」も備える。
(2009年 5月 11日)
[AV Watch編集部 大類洋輔]