フィックスターズ、AVCエンコーダ「CE-10」をアップデート

-エンコードコアの強化や低解像度の入力に対応


7月1日発表

 株式会社フィックスターズは1日、PLAYSTATION 3をアクセラレータとしてMPEG-4 AVC/H.264動画変換を高速化できるPCソフト「CodecSys CE-10」の最新ソフトウェアアップデータを公開した。同社Webサイトで提供している。

CodecSys CE-10

 最新バージョン1.1.0では、エンコードコアを改良。画質重視設定時の動き探索精度の向上や、動き探索時の複数フレーム参照に対応し、さらなる高画質化を実現するという。また、最大QP値の設定が可能となり、固定量子化などを含む細かな画質設定ができるとしている。

 640×480p、512×384p、512×288pの低解像度の入力にも対応。タイムコードオフセット指定機能やMPEG-2 TSのPID設定機能の追加も行なわれる。

 さらに、下記の問題も修正/改善している。

  • 特定の種類のAVIとDirectShowフィルタとの組み合わせにおいて、エンコード開始後しばらくすると突然遅くなることがある不具合の修正
  • 環境によってエンコード時に発生することがあった通信エラーを改善
  • エンコード途中でエラーが発生した際、エンコードが途中で止まっていてもプレビューが高速に最後まで表示されてしまう不具合の修正
  • Adobe Encoreに、SD解像度のストリームをインポートできなかった不具合の修正
  • Scenarist BD Editionに、ビットレートが20Mbps以上のストリームをインポートできなかった不具合の修正
  • まれにプレビュー描画で例外が発生することがあった問題の修正
  • フレーム画像が24bit RGBでCodecSys CE-10に入力されるケースにおいて、インターレース時のカラースペース変換の誤りを修正

(2009年 7月 2日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]