JEITA、2009年7月の電子機器国内出荷を発表

-薄型TVは対前年で40%増。BD機器も70%増と好調に推移


8月26日発表
民生機器国内出荷実績推移(金額) 出典:電子情報技術産業協会電子統計委員会

 社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)は26日、2009年7月における民生用電子機器の国内出荷実績を発表した。

 民生機器の出荷金額は前年同月比99.9%の2,643億円で、10カ月連続のマイナスとなった。また、地上デジタルテレビ放送受信機の7月の出荷実績は171万5,000台。

 映像機器の国内出荷金額は、前年同月比108.2%の1,880億円で2カ月連続のプラスとなった。一方、音声関連機器は、同80.7%の143億円で、12カ月連続のマイナスとなった。

 7月の薄型カラーテレビ全体(10型以上液晶テレビ+PDP)の出荷台数は、前年同月比141%の118万4,000台で、対前年で4割増という大幅な伸びを見せた。薄型テレビのサイズ別では、30~36型が前年同月比140.2%の39万3,000台、37型以上が同138.2%の44万4,000台。

 DVDビデオは前年同月比74.6%の24万4,000台で16カ月連続の前年割れとなった。うち録再機は同70%の11万5,000台、再生機は同79.3%の12万9,000台で、録再機が16カ月連続、再生機が15カ月連続の前年割れとなった。 BDレコーダ/プレーヤーの出荷台数は、前年比169.6%の23万5,000台と引き続き好調に推移している。

 地上デジタル放送受信機の出荷実績は171万5,000台で、内訳はテレビ合計(CRT+薄型テレビ)が前年同月比142.7%の118万台、単体チューナが同237.5%の3万4,000台、STBが同133.9%の13万3,000台。地上デジタルテレビのテレビ全体に占める割合は99.7%となっている。なお、7月の地デジ対応テレビの出荷台数は、同月からエコポイントの登録・交換申請が始まったことにより、6月の161万9,000台を上回る台数となっている。

 そのほか、DVDレコーダが前年同月比71.6%の10万5,000台、BDレコーダが同160%の22万1,000台で、BDレコーダがDVDレコーダの出荷台数を上回っている。DVD/BDレコーダの地デジチューナ搭載率は97.1%。チューナ内蔵PCの出荷台数は同156.7%の4万1,000台。地デジチューナ内蔵PC、STB、DVD/BDレコーダの地デジ放送受信機器全体に占める割合は29.2%となっている。

 参考資料として発表されているワンセグ対応携帯電話の2009年6月出荷台数は333万7,000台。車載用地上デジタルテレビ受信機器の2009年7月の出荷台数は15万1,000台。

 ビデオカメラは前年同月比90.4%の10万5,000台で、3カ月振りにマイナスに転じた。全体の8割を占めるハイビジョン対応機種も同99.2%の8万4,000台と初めて前年割れとなった。

 カーナビは前年同月比103.1%の44万6,000台で2カ月連続のプラスとなった。HDD他タイプ、DVD-ROMタイプの台数構成比は93.4%、6.6%。

【民生用電子機器国内出荷】

 2009年7月2009年累計
(千台)同月比
(%)
(千台)同月比
(%)
薄型テレビ(10型以上液晶+PDP)1,184141.06,370125.5
DVDビデオ24474.61,63963.3
 (内)録再機115

70.0

71753.0
 (内)再生機12979.392174.6
BDレコーダ/プレーヤー235169.61,366229.9
 (内)レコーダ221160.01,306-
 (内)プレーヤー147,957.361-
ビデオ一体型カメラ10590.475697.3
プロジェクタ1104.3898.4
CDプレーヤー

53

95.1389

103.6

MD213.9109.6
ステレオセット4774.334275.1
アンプ16103.48981.1
スピーカーシステム4390.3262104.6
カーナビゲーションシステム446103.12,42787.5
 (内)DVD-ROMタイプ2926.126434.8
 (内)HDDその他417130.02,163107.4
カーカラーテレビ4036.324433.8
カーCDプレーヤー35363.01,98551.9


(2009年 8月 27日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]