ペガシス、3,980円の動画管理ソフト「TMPGEnc KARMA..Plus」
-同時3画面再生/ファイル情報表示。CUDA対応でAVC出力可
株式会社ペガシスは、動画管理フリーソフト「TMPGEnc KARMA..」の上位版「TMPGEnc KARMA..Plus」を10月2日より発売する。価格は3,980円。ダウンロードでの販売となる。対応OSはWindows XP/Vista。
HDDなどに保存された動画ファイルの内容確認や閲覧、検索、分類などを一元管理可能なソフト。2008年に同社より発表されたフリーソフト「TMPGEnc KARMA..」から操作性やインターフェイスなどを再考し、「動画管理だけに特化した」という上位製品となっている。そのため、管理や閲覧などに不要な機能などは、フリー版から省いている。また、NVIDIAのCUDAに対応した。
メイン画面で同時に3つの動画ファイルを再生できる「QuickPreview」を搭載。サムネイル上で再生/停止が可能で、動画内容の確認が簡単に行なえる。また「MovieInfo」機能を実装し、映像/音声フォーマットや映像ビットレート、解像度、フレームレート、音声チャンネル数などの情報が確認できる。
「QuickPreview」を搭載し、メイン画面で3つの動画ファイルを同時再生可能 | 「MovieInfo」機能で、フォーマットなどの情報が確認できる |
さらに動画内容の確認機能として、「ストーリーサムネイル」機能も装備。ライブラリにファイルを登録することで、表示用サムネイルだけでなく、動画ファイルから複数のサムネイルを作成することが可能。抽出されたサムネイル画像はマウスオーバーするだけで順次切り替わっていき、ファイル内容を把握することができる。プレイリスト機能も備え、同一のファイルを並べたり、再生順を入れ替えた動画リストを無限に作成することが可能。
ストーリーサムネイル機能 | プレイリスト機能 |
プレーヤーウィンドウ |
同社独自の描画エンジン「Intuitive Draw Technology2.0」を搭載したプレーヤーウィンドウも搭載。マルチプレイモード時には完全に同期した2つの動画の比較再生ができる。表示モードとして「オーバーレイ」、「セパレート」の2種類を用意。セパレートモードでは、動画の範囲を指定したり、サイズを指定して比較再生に対応する。
また、低解像度のファイルを拡大表示するなど解像度を損なう再生時に効果的な「KARMA.. Clearフィルター」を用意。全体の解像度を高めて、くっきりとした映像にすることが可能だという。そのほか、レジューム機能やチャプター機能も備える。
オーバーレイモード | セパレートモード(範囲) | セパレートモード(サイズ) |
「カラーラベル」機能 |
ファイルの選別は任意のカテゴリにドラッグするだけで行なえる。簡易的に動画ファイルをカテゴリ分けするための「カラーラベル」機能も利用可能で、ラベルの色変更や名称変更にも対応する。編集/オーサリングソフトや動画ファイルなどを登録可能なランチャー機能も装備する。
NVIDIAのCUDAに対応したことも特徴。フィルタ処理及びデコード処理において、処理速度の最適化が図れるとしている。また、CUDAを利用したMPEG-4 AVC/H.264ファイルの高速出力にも対応。PSPやiPodへの出力にも対応する。
入力対応ファイルは映像がMPEG-1/2/4、 AVC、AVI、WMV、QuickTime Movie、AVCHDなど。ドルビーデジタルやAACなどの音声を収録した対象動画ファイルも入力できる。ただし、音楽ファイル単体での入力には対応していない。
NVIDIAのCUDAをサポート。フィルタ処理及びデコード処理の高速化を実現。またAVCファイルの高速出力にも対応する |
(2009年 9月 18日)
[AV Watch編集部 大類洋輔]