「エコポイント」を9カ月延長。2010年12月まで継続

-テレビは4月以降省エネ基準を変更。対象機種を絞る


12月8日発表


 政府は8日、国費約7.2兆円規模の緊急経済対策を閣議決定した。「家電エコポイント制度」については、2010年12月末まで継続することを決定。ただし、エコポイント対象テレビの省エネ基準については、2010年4月からより高い目標基準値に変更する。

 エコポイントは「地球温暖化対策、経済の活性化及び地上デジタル対応テレビの普及を図る」ことを目的とし、省エネ性能の高い家電製品の購入に対し、一定のポイントを還元するというもの。対象となる家電製品は、製品の省エネ性能を示す「統一省エネラベル」で星印4つ以上を取得している「地上デジタル放送対応テレビ」と「エアコン」、「冷蔵庫」の3つとなる。

 2009年5月15日から制度がスタートしており、2010年3月までの実施を予定していたが、今回の緊急経済対策で9カ月延長され、2010年12月末までと決定した。

 一方、2010年4月以降対象となるデジタルテレビの省エネ基準を強化し、より省エネ性能の高い製品のみがエコポイント対象になるよう改善を図る。

 現在は2008年度までに達成すべき省エネ目標基準値の達成率が省エネラベルの星の基準だが、既に販売中のほとんどのテレビがエコポイント対象となっている。そのため、省エネ目標基準値を2012年度の数値に変更。これにより、エコポイント対象テレビを、より省エネ性能の高い製品に限定するという。

 また、LED電球の利用促進も制度に盛り込む。省エネ性能の高いLED電球などについて、エコポイント上の優遇措置を設け、即時交換対象商品(LED電球、電球形蛍光灯、充電式ニッケル水素電池)への商品交換を促進するとしている。


(2009年 12月 9日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]