ACCESS、ブラジルでのワンセグ放送開始に向け実証

-南米のワンセグにも双方向サービス実現へ


12月9日発表


 株式会社ACCESSは9日、総務省の「ブラジルにおけるワンセグ双方向サービスモデル事業」の請負業務を受託したと発表した。ブラジルでのワンセグ双方向サービス商用化に向けて、本運用仕様に基づくモデルシステムの実証を行なう。

 この事業は、総務省の2009年度「ICT重点3分野途上国向けモデル事業」(ユビキタス・アライアンス・プロジェクト)の実施テーマの1つ。日本方式の地上デジタル放送(ISDB-T)を採用したブラジルでワンセグ双方向サービスの商用化を実現するため、国内でのワンセグブラウザ開発の経験を活かし、運用仕様をブラジルの標準化団体SBTVD Forumへ提案。ブラジルの放送局などと協力して、モデルシステムの実証を行なう。

 ACCESSは、SBTVD Forumが策定したデジタルテレビのミドルウェア規格「Ginga-NCL for portable receivers」に対応した運用仕様を実証。端末メーカーにとって実装が容易で、ワンセグ双方向サービスが可能になるという。

 同社は、今回のブラジルでの活動を機に、ISDB-Tを採用するアルゼンチン、ペルー、チリ、ベネズエラなど南米各国においてもワンセグ双方向サービスの普及を支援し、国内メーカーが南米進出するための足掛かりとなるべく努めるという。



(2009年 12月 9日)

[AV Watch編集部 中林暁]