東芝モバイルディスプレイ、21型裸眼3Dディスプレイ

-インテグラルイメージング方式を採用


4月27日発表


 東芝モバイルディスプレイは、裸眼で3D表示を楽しめる21型液晶ディスプレイを開発した。5月25日から27日まで米シアトルで開催される「SID 2010」への出展を予定している。

 インテグラルイメージング方式により、裸眼立体視を実現した3D液晶ディススプレイ。インテグラルイメージング方式(光線再生方式)とは、多方向から撮影した映像やそれに相当するCGデータを見る角度に応じて表示。画面前面に特殊なレンズシートを貼ったディスプレイを利用して、自然な立体映像を実現するという技術。

 長時間使用しても目の疲労度が少なく、9つの視差を有することから、見る人の視点移動に合わせて見える映像が変化する「運動視差」も持っている。

 多視差である代わりに、視点数分の解像度低下が起こるが、今回低温ポリシリコン技術を用いて高精細化することで、大画面かつ高精細な3Dディスプレイを実現したとする。画素数は1,280×800ドットで、3D視域は水平±15度、表面輝度は480cd/m2。パネルを倒した状態(平置き)で情報からの高い目線で俯瞰してみることも可能で、正面視に対して俯瞰視はより臨場感を感じることができるとする。


(2010年 4月 27日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]