オーテク、ダイナミックイヤフォン最上位「ATH-CKM1000」

-14mm径ドライバ採用。50.400円。CKS77限定モデルも


ATH-CKM1000

 オーディオテクニカは、ダイナミック型ユニットを採用したカナル型(耳栓型)イヤフォン「ATH-CKM1000」を11月18日に発売する。価格は50,400円。

 さらに、重低音再生を強化したイヤフォン「SOLID BASS」のカナル型「ATH-CKS77」に、限定カラーモデル「ATH-CKS77LTD」を追加。11月18日に発売する。価格は8,925円で、通常モデルと同じ。

 また、CKS77と、下位モデルCKS55に、ケーブルの長さを通常の1.2mから、60cmに短くしたショートケーブルバージョン「ATH-CKS77S」、「ATH-CKS55S」も11月18日に発売する。価格は、前者が8,925円、後者が5,040円。




■ATH-CKM1000

 専用設計の14mm径ドライバを採用したイヤフォン。筐体にはチタンとアルミケースを組み合わせたハイブリッドハウジングを採用。不要振動を最小限に抑えている。

 磁気回路には、高磁性材のパーメンジュールを使用。自然な音の広がりを実現するというアコースティックレジスターも備えている。

独特のハウジング形状も、音質を追求した結果だというイヤーピースとノズルには角度がつけられているATH-CKM1000

 出力音圧レベルは102dB/mW。再生周波数帯域は5Hz~30kHz。最大入力は200mW。インピーダンスは17Ω。ケーブルにはスタッカード撚り線を採用し、ノイズの少ない信号伝達を実現。長さは60cmでY型。60cmの延長ケーブルも同梱。入力プラグはステレオミニで、金メッキ仕上げ。ケーブルを除いた重量は約11gとなる。

 イヤーピースはシリコンで、XS/S/M/Lの4サイズ。専用ポーチやクリーニングクロスも同梱する。

■ファーストインプレッション

 短時間ではあるが、発表会場で試聴ができたので印象をお伝えしたい。音が出て驚くのは中高域の描写が非常に細かく、クリアで明瞭な事。一瞬「アーマチュアユニットだったっけ?」と勘違いしてしまうほどハイスピードなサウンドが鮮烈だ。

 だが、ベースの低域が流れてくると、豊かで迫力のある、まぎれもなくダイナミック型ユニットの低音が楽しめる。レンジは極めてワイドであり、ダイナミック型であるため、各帯域の音の繋がりの良さに問題は無い。全帯域に渡って付帯音が少なく、高域の色付けも無く、チタンとアルミケースを組み合わせたハイブリッドハウジングが効果的に活用されていると感じる。アーマチュアのサウンドが好きな人にも、ダイナミック型が好きな人にも、要注目のハイエンドモデルだ。



■ATH-CKS77LTD、ATH-CKS77S

 SOLID BASSシリーズのモデルで、切削アルミニウム筐体を採用したサブチャンバーメカニズムARを採用。さらに、イヤーピースの装着場所を選択できる、2ポジションポスト機構も備え、躍動感ある重低音再生が可能という。限定モデルは赤を基調とした特別カラーとなる。

ATH-CKS77LTDATH-CKS77Sはブラック

 ユニットはダイナミック型で、12.5mm径。強磁力マグネットとCCAWボイスコイルを採用したドライバーを搭載。力強い低音再生のほか繊細な中高域表現も可能としたという。

 再生周波数帯域は5Hz~25kHz。出力音圧レベルは106dB/mW。最大入力は100mW。インピーダンスは14Ω。

 ケーブルはY型で長さは60cmで、通常モデルの1.2mよりも短い。限定モデルだけでなく、型番にSが付くショートケーブルモデルも60cmとなる。また、限定モデルには60cmの延長ケーブルも付属する。入力プラグはステレオミニで金メッキ仕上げ。ケーブルを除いた重量は約7g。XS/S/M/Lの4種類のイヤーピースとポーチが付属する。



■ATH-CKS55S

ATH-CKS55S

 アコースティックレジスターを搭載したサブチャンバーメカニズムARによる重低音再生が可能なイヤフォン。ATH-CKS77と同様に12.5mmのドライバを搭載。強磁力マグネットにより低域再生能力を高めている。イヤーピースは2段階の調整が可能な2ポジションポストで、フィット感を高め、低域表現を向上する。

 再生周波数帯域は5Hz~24kHz。出力音圧レベルは105dB/mW。最大入力は100mW。インピーダンスは17Ω。

 ケーブルはY型で長さは60cm。入力プラグはステレオミニで金メッキ仕上げ。ケーブルを除いた重量は約6g。XS/S/M/Lの4種類のイヤーピースとポーチが付属する。



(2011年 10月 13日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]