ミックスウェーブ、平面振動板の米Audez'eヘッドフォン
-2月中旬から取扱開始。約13万円と約25万円
「LCD-2 Rev.2 Driver」 |
ミックスウェーブは、米Audez'e(オーデジー)製品の取扱を、2月中旬より開始。ヘッドフォンの「LCD-2 Rev.2 Driver」を129,800円で、「LCD-3」を249,000円で、それぞれ2月中旬より発売する。どちらのモデルもハウジングは開放型。
米ラスベガスにあるメーカー。ヘッドフォンでは「平面技術」を採用しているのが特徴。その名の通り、通常のコーン型とは異なる平面磁気スピーカーとなっており、板のような平面の振動板(LOTUS)を採用している。
駆動方法は、同極のマグネットを対向配置し、その平面磁界の中に、コイルとなるサーキットプリントを施した振動板を設置。プッシュプルでピストン駆動させるというもの。
平面技術の概念イラスト |
通常のコーンユニットでは、構造上、センターとエッジの駆動が均一には動作できず、位相差が多く発生する。しかし、平面磁界・全面駆動式では、 駆動する力が振動板の全面で発生するため、リニアなピストンモーションが可能。分割振動が抑制され、「究極に低歪な再生を全帯域に渡り達成できる」としている。
また、平面にすることで振動板にかかる負荷を四方に分散・軽減。振動板を極めて薄くできるため、「より正確で繊細な音響再現が可能になる」という。さらに、振動板の表面積を活かし、駆動中に発生する熱を拡散できるとしている。
振動板の素材には、マイラー(ポリエステルフィルム)とアルミニウム製のトレースは使わず、独自の新素材フィルムを使用。対向する2つの磁石の間に設置する際も、独自の方法とツールを使い、高い精度で設置しているという。
■Audez'e LCD-2 Rev.2 Driver
ハウジングにカリビアンローズウッドを採用したモデル。駆動部にはネオジウムマグネットを同極で対向配置している。
アコースティックチューニングによりヘッドフォンリスニング時のピークポイントを補正。ドライバーの左右誤差は+/- 0.5dB以内に収めているという。
周波数帯域は5Hz~20kHz。インピーダンスは60Ω。感度は91dB/1mW。最大出力は133dB。入力は標準ステレオプラグ。ケーブルは着脱可能。イヤーパッドにはラムスキンを使っている。ケーブルを除いた重量は550g。
■Audez'e LCD-3
LCD-3 |
「LCD-2を凌駕するモデルを目指し、“最高”を目標にした」というモデル。振動板には、導電トレースのために特殊合金を使用。より繊細な制御を可能にし、低歪を実現したという。ドライバにはネオジウムマグネットを採用している。
ハウジングにはゼブラウッドを採用。イヤーパッドには、緩やかに傾斜したラムスキンを使っている。
周波数帯域は5Hz~20kHz。インピーダンスは50Ω。感度は93dB/1mW。最大出力は133dB。入力は標準ステレオプラグ。ケーブルは着脱可能。ケーブルを除いた重量は550g。
(2012年 2月 3日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]