ハーマン、harman kardon製ヘッドフォン3機種

左からコンパクトな「harman/kardon CL」、Bluetooth対応「harman/kardon BT」

　ハーマンインターナショナルは、米harman kardon(ハーマンカードン)製のヘッドフォン3機種を発売する。2機種が7月12日からApple Storeで先行販売が開始され、家電量販店など一般での販売は10月中旬からを予定。価格は3機種ともオープンプライス。店頭予想価格はコンパクトな「harman/kardon CL」が23,800円前後、Bluetooth対応「harman/kardon BT」が29,800円前後。ノイズキャンセリングの「harman/kardon NC」が36,800円前後で、この「NC」のみ2012年秋発売予定。

　harman kardonは、米国などでAVアンプやコンポ、カーオーディオなど、様々なAV機器を展開。アクティブスピーカーなどの一部製品が、日本でも発売されている。そんな同社のヘッドフォン/イヤフォン新製品が、日本でも発売される事になった。ヘッドフォン/イヤフォンの開発にあたっては、同じハーマングループのAKGが協力している。なお、同日発表のイヤフォンについては、別記事で紹介している。

　ヘッドフォン3機種は、いずれも密閉型で、モダンなデザインを採用。レクタングルシェイプと呼ばれる長方形のハウジングを採用しているのが特徴となる。コンパクトでベーシックな「CL」は小型ハウジングを採用したオンイヤータイプ。「BT」と「NC」は、「CL」のデザインをそのままに、少し大きめのハウジングを採用したアラウンドイヤータイプとなる。

「harman/kardon CL」	「harman/kardon BT」	「harman/kardon NC」

　なお、ハウジングサイズは異なるが、搭載しているドライバは40mm径で3モデルとも同じ。低反発タイプのイヤーパッドは肉厚で、音漏れの減少と、低音再生能力の向上に寄与。マグネット式で、簡単に取り外せる。

「harman/kardon CL」のイヤーパッドを外したところ

　ヘッドバンド部分はサンドブラスト・スチール製。一般的なヘッドフォンでは、アーム部分が伸縮して、ハウジングが耳の位置にフィットするよう調節できるが、3機種には伸縮機構は無く、代わりにヘッドバンド自体にS/Lの2サイズを同梱。ハウジングとバンドを分離し、異なるサイズに付け替える事ができる。

「harman/kardon CL」でヘッドバンドの取替え工程。ヘッドパッド部分を下げると、取り外しができる	「harman/kardon BT」	「harman/kardon NC」

ハウジングとヘッドバンドを取り外す	完全に取り外したところ。後は異なるサイズのバンドを逆の手順で取付ける	ヘッドバンドを上から見たところ

　ハウジングはフラットにできる。その状態で収納できるキャリングケースも同梱している。

　ケーブルは1.4mで着脱可能。シースはナイロン製。強度を高め、絡まりにくいという。

取り外したヘッドバンド	ハウジングはフラットにできる

■CL

「harman/kardon CL」

　コンパクトなオンイヤータイプ。ケーブルに、アップル製品に対応したマイク付きリモコンを備えている。

■BT

「harman/kardon BT」

　Bluetooth2.1+EDRに準拠したBluetoothヘッドフォン。SBCだけでなくapt-XとAACにも対応。対応機器から高音質で伝送できる。プロファイルはA2DP、AVRCP、HSP、HFPに対応する。通話も可能で、操作ボタンやマイクはハウジングに搭載している。

　有線接続も可能で、接続すれば、通常のヘッドフォンとして使用可能。Bluetoothの電源は、内蔵バッテリを使用。充電は付属ケーブルで行なう。

「harman/kardon BT」ハウジングの側面に備えたボリュームボタン	ケーブルは着脱可能。有線ヘッドフォンとしても使える

■NC

「harman/kardon NC」。外観はBTとほぼ同じだが、アーム部分に「NC」ロゴが入っている

　フィードバック方式のアクティブノイズキャンセリング(NC)ヘッドフォン。ケーブル着脱にも対応するほか、バッテリが無くなり、NC機能がOFFになってもスルーで音が出せる。

　各モデルの主な仕様は下表の通り。