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パナソニック、PS5/Switch音声がリアルサラウンドで聴けるネックスピーカー

ゲーミングネックスピーカー「SC-GNW30」

パナソニックは、ゲーミングネックスピーカー「SOUNDSLAYER」の新モデルとして、USB接続に加え、HDMI入力、Bluetoothに対応したハイエンドモデル「SC-GNW30」と、USB接続に対応したスタンダードモデル「SC-GNW10S」の2機種を6月中旬に発売する。いずれも価格はオープンで、市場想定価格はGNW30が4万円前後、GNW10Sが3万円前後。

2023年に登場したワイヤレスのゲーミングネックスピーカー「SC-GNW10」の後継機。新モデルとなるGNW30/GNW10S発売以降は、有線接続の「SC-GN01」を加えた3ラインナップ展開となる。

ハイエンドモデルの「SC-GNW30」
スタンダードモデルの「SC-GNW10S」。ネックスピーカー部分は共通で、違いは送信機部分

前モデルとなるGNW10は、4基のスピーカーユニットを搭載した“4chリアルサウンド”が特徴で、付属のUSB接続ワイヤレス送信機を使うことで低遅延の2.4GHzワイヤレス通信を実現していた。

このGNW10は独自性が受けてヒットを記録したものの、低遅延を重視したため、付属のUSB送信機経由でしか接続できず、Bluetoothには非対応。また対応端末もPlayStationやNintendo Switch、PC(Windows)のみだった。

パナソニックによる調査では、ゲームだけでなく映画や音楽ライブ、アニメ、ドラマコンテンツなどの視聴にも、このネックスピーカーを使いたいという声が多かったとのこと。今回新たにBluetoothやHDMIにも対応したハイエンドモデルとして、GNW30を用意する。

サラウンドネックスピーカーを使いたい人の大半が“ゲーム以外も楽しみたい”と回答(パナソニック調べ)

ネックスピーカー側は、前モデルと共通の仕様。GNW30/GNW10Sともに、38mm径のユニットを4基(L/R/SL/SR)搭載した4ch構成となる。

ネックスピーカー側面。左が充電用のUSB-Cポート、右がボリューム
背面

付属のワイヤレス送信機とは、2.4GHz帯専用無線で接続。連続再生時間は9時間(初期設定:Vol.8の場合)、充電時間は4時間。ノイズ&エコーキャンセリングに対応したマイクも搭載している。

ハイエンドモデルのGNW30では、送信機に従来のUSB接続に加え、低遅延なHDMI入力とARC対応のHDMI出力に対応。さらにBluetoothも利用でき、スマートフォンなどともワイヤレス接続が可能になった。Bluetooth対応コーデックはSBC、AAC、LC3。

GNW30の送信機
GNW10Sの送信機
送信機(背面)の比較。写真左がGNW30、右がGNW10S

さらにHDMI入力では、リニアPCM 2ch/5.1chをサポート。

PlayStation 4/5やNintendo Switch、Xboxなどのゲーム機をHDMI接続した場合、5.1chサラウンド信号を4chにコンバートして、4つのスピーカー配置で物理的にサラウンド音響を表現する“リアルサラウンド”に対応。従来の疑似サラウンドよりも、さらに臨場感のあるサウンドを楽しめるようになった。

ゲームだけでなく、例えばPS5のVODアプリでサラウンド作品を再生した場合もリアルサラウンドで楽しめるという。

従来はリアルサラウンドになっていたのは、PCとUSB接続した場合に限られ、PSやSwitchとUSB接続した場合は疑似サラウンドになっていた。GNW30では、ゲーム機をHDMI接続することでリアルサラウンドが可能になった

ARC対応HDMI出力では、リニアPCM 2chをサポート。テレビなどの2ch音声を加工し、4chスピーカーサラウンドのような音響を実現する“疑似サラウンド”で楽しめる。

GNW30の送信機は、シアター向けネックスピーカーで要望が多いという2台目接続にも対応。GNW30に加えて、GNW10/GNW10Sのネックスピーカーとも接続できる。なお、同時接続時は音量などのスピーカー設定は1台目の操作に準じるため、2台目側では操作できない。

GNW10Sのワイヤレス送信機はUSB接続にのみ対応し、HDMI入力やBluetoothには非対応。

対応するサウンドモードにも違いがあり、GNW10SはRPG/FPS/Voice/Music/Cinema/Stereo/Customが利用可能。GNW30はこれに加えてLive/Sports/Animeも利用できる。いずれも前モデルよりも音質を高めたとのこと。

GNW30/GNW10Sともに、専用イコライジングアプリ「SOUNDSLAYER Engine」を利用できる。従来はWindows版のみだったが、新モデルではMacOS、iOS、Androidにも対応。定位や各音域の設定など細かな調整ができる。

PC版のイコライジングアプリ「SOUNDSLAYER Engine」
6月の発売と同時にリリース予定のスマホアプリ版「SOUNDSLAYER Engine」
音声ディレイなども調整できる