ニュース

カナルワークス、64,800円のカスタムイヤフォン

2ドライバ「CW-L12」。6ドライバ「L51」も刷新

2ウェイ2ドライバの「CW-L12」

 カナルワークスは、バランスドアーマチュア(BA)ユニットを採用したカスタムイヤフォンとして、2ウェイ2ドライバの「CW-L12」と、3ウェイ6ドライバの「CW-L51a」を発売する。受注は5月11日から開始。生産は6月からとなり、価格は「CW-L12」が64,800円、「CW-L51a」が109,800円。別途耳型採取費用が必要となる。

 2ウェイ2ドライバの「CW-L12」を新たにラインナップに加えたほか、3ウェイ6ドライバの「CW-L51a」は、既発売の「CW-L51」のマイナーチェンジモデルとなる。どちらのモデルもカラーは21色から選択でき、オプションとなるが、ハウジングに取り付けるプレートの選択、オリジナルエンブレムの製作などもオーダー可能。

 どちらのモデルもコネクタとケーブルは新しい仕様になっており、コネクタはより小型化。リケーブルにも対応できる。「CW-L12」と「CW-L51a」を含む全モデルで、6月から製作される製品に関しては、この新しいコネクタとケーブルが使われる。長さは127cmと162cmで、カラーはクリアとブラックから選択可能。イヤフォン側のソケットは標準では耐久性のある凹形状、リケーブル対応はフラット形状を選択できる。

新しいケーブル&コネクタ。リケーブルにも対応する

CW-L12

各種ケースやクリーニングツールなどを同梱する

 CW-K10の流れを汲む新モデル。低域、高域用ユニットを各1基搭載している。

 ネットワーク回路をドライバ一体型にすることでコンパクトにしており、コストパフォーマンスを高めた。音の傾向は「キレのある低音と張りの有る高音でロックやポップをエキサイティングに楽しめる」という。

 インピーダンスは75Ω。感度は109dB。ハードケース、ソフトケース、ワックスクリーニングツール、クリーニングクロスを同梱する。

CW-L51a

3ウェイ6ドライバの「CW-L51a」

 CW-L51aは、低域、中域、高域の各帯域それぞれに2基のBAユニットを搭載。低域用にはオープンベントタイプの超高感度ドライバを採用。サイズを抑えながら、「ハイスピードな低音を余裕を持って鳴らす」という。高域用には、従来モデルの約半分の面積の振動板を使ったユニットを採用。「クリスピーなサウンドを再現する」としている。

 こうした変更により、ドライバのサイズは従来モデルと同じだが、電気仕様を変更。ネットワーク回路も見直し、大型のオーディオ用フィルムコンデンサを追加している。音の傾向としては、「W-L51のワイドレンジでパワフルなサウンドはそのままに、マルチウェイのつながりをよりスムーズにした」という。

 さらに、パーソナル・サウンド・チューニング・システム(PSTS)をオープションで用意。ユーザーが、自身の好みに合わせたサウンドに調整するためのもので、調整用の抵抗部品を外側から交換できるようにするオプション。付属の抵抗の数値を変更することで、低域の量感から中域のボーカル張り出しをカスタマイズできる。調整値が決まったら、抵抗をコーティングするサービスも用意している。

 このPSTSは、従来からオプションとして用意しているが、今回のマイナーチェンジにより、可変範囲も見直し。標準値付近ではより細かくレベルの調整ができるような定数設定を採用している。

 インピーダンスは20Ω。感度は109dB。ハードケース、ソフトケース、ワックスクリーニングツール、クリーニングクロスを同梱する。

イベントにも出展

 この新製品は、5月11日に東京のスタジアムプレイス青山で開催される「春のヘッドホン祭2013」と、5月25日~26日に大阪・難波御堂筋ホールで開催される「ポータブルオーディオフェスティバル2013 in 大阪」のカナルワークスブースでも紹介される。

(山崎健太郎)