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4K/2K撮影対応のSDカード規格「UHSスピードクラス3」

最低保証速度30MB/秒の「U3」を規定

UHSスピードクラス3対応のSDXCカード。カード本体に「U3」表示

 SDメモリーカードの規格化作業を行なっているSD Associationは6日(米国時間)、4K/2Kビデオ撮影をサポートした、SDXC/SDHCメモリーカードの新スピードクラス規格「UHSスピードクラス3」(U3)の策定を発表した。4K撮影に対応したSDXC/SDHCカード製品をスピードクラス3対応と認定することで、消費者が4K対応製品を判別しやすくする狙い。

 UHSスピードクラス3は、4K/2Kビデオ記録のために最低でも30MB/秒以上の記録(書込)速度を持つ製品を認定するもの。高速記録に対応することで、1枚のSDカードでのデジタル一眼やビデオカメラによる4K映像撮影や4K映像再生を、問題なく実現可能とする。既存のSDメモリーカードとの下位互換性も維持している。

 高速SDメモリーカード規格については、データ転送バスインターフェイス仕様を示す「UHSバスマーク」と記録速度を示す「UHSスピードクラス」が用意されている。今回追加されたのは、このスピードクラスについて。

 UHSバスマークは、UHS-Iは転送速度最高104MB/秒、UHS-IIは同312MB/秒を定めている。

 「UHSスピードクラス」は、転送帯域の最大値ではなく、UHS対応SDカードの「記録速度(最低保証速度)」を定めたもの。UHSスピードクラス1(U1)は記録速度は最低10MB/秒以上で、今回新たに策定された「U3」は最低30MB/秒以上の記録速度が要求され、連続的なデータ記録を伴うビデオ撮影向けと位置づけられている。

 つまり、4K/2Kビデオ撮影に対応を謳うSDメモリーカードは、「UHS-I/IIに準拠したSDXC/SDHCカード」で、「UHSスピードクラス(U3)」を満たす必要がある。

(臼田勤哉)