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ソニー「Xperia 1 VII」ウォークマン最上位と同じ高音質素材採用。Bluetooth送信パワー2倍に

Xperia 1 VII

ソニーは、「Xperia 1 VII」のSIMフリーモデルを6月上旬以降に発売。カラーはスレートブラック、モスグリーン、オーキッドパープルの3色。国内の通信事業者からも同時期に発売される。SIMフリーモデルの価格は各オープン。ラインナップと市場想定価格は以下の通り。SIMフリーモデルの予約開始日は5月20日。


    【SIMフリーモデル市場想定価格】
  • RAM 16GB/ROM 512GB:235,000円前後
  • RAM 12GB/ROM 512GB:219,000円前後
  • RAM 12GB/ROM 256GB:205,000円前後

なお、通信事業者モデルはRAM 12GB/ROM 256GBモデルのみで、取り扱いのカラーや価格は各通信事業者から発表される情報を参照のこと。

左からオーキッドパープル、スレートブラック、モスグリーン

前機種からの主な進化ポイントは、イヤフォンジャック部にウォークマン最上位モデル「NW-WM1ZM2/AM2」と同じ高音質部品を採用し、Xperia史上最高の音質を実現したこと。これに合わせて「Powered by BRAVIA」、「Powered by α」に加えて新たに「Powered by WALKMAN」の表記が追加された。

動画撮影はAIにおまかせ。超広角カメラもセンサー大型化

AIカメラワーク

動画撮影においては、被写体位置をセンターなどに固定できるAIカメラワークと、引きと寄りの2つの映像を残せるオートフレーミングのAI撮影機能2種を新搭載。画面を注視しなくてもXperiaが自動的に良いアングルで撮影するため、リアルタイムの状況を自分の目で楽しみながら、記録もしっかりと残せるとしている。

AIカメラワーク、オートフレーミングはともに個別のモードを用意。縦位置、横位置のどちらも対応しているほか、オートフレーミングは、引きと寄りをそれぞれ、縦位置、横位置、アスペクト比などを選択できる。

オートフレーミング

カメラ部も進化。超広角カメラ部のセンサーに前機種比2.1倍に大型化した1/1.56型のCMOSイメージセンサー「Exmor RS」を採用。メインカメラ部は引き続き、フルサイズに迫る暗所撮影・高画素撮影性能を実現する、2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサー「Exmor T」を搭載しており、フルサイズ並みの低ノイズ性能と広いダイナミックレンジによるクリアな暗所撮影をダブルレンズで実現している。

カメラ部は、前機種同様フルサイズ換算で、超広角が16mm、メインカメラが24mm広角/48mm標準。望遠は85〜170mmの全域光学ズームに対応している。

前機種のテレマクロ撮影に加え、超広角カメラでのマクロ撮影にも対応。専用のメニューを選択するテレマクロ撮影とは異なり、カメラアプリを起動し、1倍を選択して近くの物を撮影しようとすると自動的にマクロモードに切り替わる。マクロモードのアイコンをタップしてOFFにすることもできる。

マクロモードは1倍設定で自動に切り替わる仕様。画面上のチューリップのようなマークがマクロモードのアイコン
テレマクロ撮影はこれまで通り専用モードを使用する

ウォークマンと同じ高音質素材採用。Bluetooth送信パワー2倍に

イヤフォンジャック部には、プレミアムグレードのオーディオ集積回路を搭載。オーディオジャック部全体に、金を加えた高音質はんだを使用することで、伝送ロスを最小限に抑制。非磁性銅メッキ加工を施した高音質抵抗を搭載し、磁気干渉による音の歪みを低減することで、緻密で広がりのあるサウンドを実現した。

イヤフォンジャック部

スピーカー部は、高音域を拡張したほか、低域から中低域の出力を最大10%向上。ソニー・ミュージックと協業した音作りを引き続き行なっているほか、360 Reality Audioの再生にも対応する。AIにより、CD音質以下の音源をハイレゾ相当まで拡張して高音質化するDSEE Ultimateや、360度音源化する360 Upmixも使用できる。

Bluetoothの送信パワーを最大2倍に強化。人混みの中でも安定性を向上したとする。

ディスプレイや外観は前機種踏襲。背面照度センサーで逆光でも画面が見やすく

外観やディスプレイは前機種を踏襲。解像度も引き続きフルHD+で、6.5型。アスペクト比は19.5:9となっている。1Hz〜120Hzの可変リフレッシュレート、HDRに対応する。なお、背面のカメラ部は形状が変更されているため、前機種のカバーは使用できない。

左が前機種Xperia 1 VI、右がXperia 1 VII
カメラバー部の大きさや加工が若干違う

前機種比で、ピーク輝度が20%向上。環境に合わせて色を自動調整するため、どのような場所でも最適な視聴体験を実現するという。また、前面だけでなく背面にも照度センサーを搭載。従来は前面にのみ照度センサーが搭載されていたため、逆光のような状況化では画面が暗くなってしまっていたが、背面センサーにより、そういった状況を把握可能となり、より様々な環境で画面が見やすい明るさに調整されるようになる。

SoCはSnapdragon 8 Elite Mobile Platform。バッテリーは従来同様の5,000mAhのバッテリーを搭載。さらにソフトウェア面での省電力化を進め、4年使用後も最大容量の80%以上をキープする。また、長期での利用を想定し、4回のOSアップデート、6年間のセキュリティアップデートをサポートする。

専用カバー「Style Cover with Stand for Xperia 1 VII」も従来通り用意する。市場想定価格は5,000円前後。環境配慮型素材難燃性再生プラスチックSORPLASを使用。引き続きタテ・ヨコ置き両対応のスタンドを備えるほか、撮影時のグリップ力を向上させる形状となっている。

Style Cover with Stand for Xperia 1 VII