ニュース

ヤマハ、50mmドライバで約3万円のヘッドフォン「HPH-PRO400」。PRO300新色も

 ヤマハは、ヘッドフォンの「HPH-PRO」シリーズの新モデルとして、「HPH-PRO400」を6月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は31,000円前後。カラーはエボニーブラック(B)とアイボリーホワイト(W)を用意する。

 なお、既発売の下位モデル「HPH-PRO300」に、新色のアドバンスレッドを追加する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は24,000円前後。

「HPH-PRO400」。左がアイボリーホワイト(W)、右がエボニーブラック(B)

HPH-PRO400

 スタイリッシュなデザインが特徴で、音楽鑑賞だけでなく、DTMやDJユーザーにも訴求するHPH-PROシリーズの新モデル。

 最上位の「HPH-PRO500」は50mm径ドライバを搭載しているが、新モデル「HPH-PRO400」も、同サイズの50mm径ユニットを採用。磁気回路にはネオジウムマグネットを使っている。耳を覆うアラウンドイヤータイプで、ハウジングは密閉型。

 PRO500とPRO400の大きな違いはハウジングの素材。PRO500はアルミニウム製だが、PRO400はABS樹脂製のハウジングとなる。インピーダンスは22Ω、再生周波数帯域は20Hz~20kHz。最大入力は1,000mW。出力音圧レベルは105dB。

HPH-PRO400のアイボリーホワイト
HPH-PRO400のエボニーブラック(右)と、最上位の「HPH-PRO500」(左)を並べたところ
右がエボニーブラック(B)、左がアイボリーホワイト(W)

 PRO400はケーブルの着脱が可能で、3mのケーブルと、1.2mのケーブルを同梱。短いケーブルにはマイクリモコンを備えている。なお、PRO500は左右のハウジングにケーブル入力を備えているが、PRO400は左ハウジングのみとなる。重量は289g。

 イヤーパッドにはソフトなウレタン素材を採用。ヘッドバンドにはクッション性の高い素材を使っている。ハウジングは平らにはならないが、内側に折りたたむ事ができる。

ABS樹脂製のハウジング。音叉マークがデザインアクセントだ
ケーブル着脱に対応
イヤーパッドにはソフトなウレタン素材を採用

HPH-PRO300に新色

HPH-PRO300のアドバンスレッド(R)

 HPH-PRO300はこれまで、レーシングブルー(A)、エボニーブラック(B)、アイボリーホワイト(W)を発売しているが、新たにアドバンスレッド(R)を追加する。

 40mm径ユニットを搭載したオンイヤータイプの密閉型ヘッドフォン。ハウジングはABS樹脂製。インピーダンスは53Ω、再生周波数帯域は20Hz~20kHz。最大入力は300mW。出力音圧レベルは107dB。

HPH-PRO300のアドバンスレッド(R)

音を聴いてみる

 最上位の「HPH-PRO500」は、バランスの良い再生音を基本にしながら、豊かな低域をゆったり再生するタイプ。音楽が広がるステージを、広く、フワッと描くのが特徴で、音圧の豊かさも魅力だ。

 新機種のPRO400はそれに比べて、少しタイトなイメージ。特筆すべきは中高域のクリアさで、響きでハウジングの存在を意識させるPRO500に対し、どこまでも音が広がる抜けの良さをPRO400は持っている。爽やかで、ダイレクトな音が心地良いヘッドフォンだ。

 新色が追加されたPRO300は、オンイヤータイプながら、低域が過度に主張したり、膨らんだりしないモニターライクなサウンドが特徴。付帯音も少なく、音の明瞭さではPRO500を上回るのではと感じる瞬間もある。

(山崎健太郎)