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Astell&Kern第2世代「AK120II」、6月13日発売で約20万円

デュアルDACポケットハイレゾが進化。AK100IIは7月中旬

 アユートは、5月15日に概要を発表したiriver Astell&Kernブランドのハイレゾポータブルプレーヤー新機種「AK120II」の日本での発売日と価格を決定。発売日は6月13日、直販価格は208,000円(税込)。「AK100II」の発売については、ファームウェアの最終調整の兼ね合いで7月中旬頃の発売が予定されている。

 現地時間の5月15日からドイツで開催された「HIGH END 2014」で概要が明らかになったが、今回日本での発売日と価格が発表された。また、USB DAC動作時の詳細や付属品の情報なども発表されている。

ハイレゾポータブルプレーヤー「AK120II」

 モデル名は「Astell&Kern AK120II 128GB ストーンシルバー」。デュアルDACを搭載したスタジオリファレンスモデルとして発売された「AK120」(ソリッドブラックモデルの直販税込:133,508円)の第2世代モデルであり、フラッグシップモデル「AK240」(直販税込:293,143円)の機能の一部も継承している。

 DACはAK240と同じ、シーラス・ロジックの「CS4398」を左右独立のデュアルモノラルで完として2基搭載。グランドも左右独立している。内蔵メモリは128GBで、最大128GBのカードが利用できるmicroSDXCカードスロットも1基搭載する。

 再生可能なファイルはWAV、FLAC、WMA、MP3、OGG、APE、AAC、ALAC、AIFF、DFF、DSFで、PCMは最大384kHz/32bitまで再生可能。ただし、ネイティブ再生は192kHz/24bitまでで、それ以上はダウンコンバートしながらの再生となる。

 DSDは最大5.6MHzまで再生可能だが、ネイティブ再生ではなく、PCM 176.4kHz/24bitへリアルタイム変換しながら再生する。AK120のDSD再生機能は、88.2kHz/24bitへ変換しながらの再生だった。なお、上位モデルのAK240はDSDネイティブ再生が可能。

 負荷のかかるDSDのリアルタイムPCM変換再生でも、良好な操作・再生レスポンスを実現するため、デュアルコアCPUを搭載した。

縦長筐体を採用している
左は7月中旬頃の発売が予定されている「AK100II 64GB スモーキーブルー」、右が「AK120II 128GB ストーンシルバー」

 デュアルDAC構成でクロストークやSN比、ダイナミックレンジなどを改善しているほか、その音をロスなくイヤホン・ヘッドホンへ伝達するため、ディスクリート構成のアンプを採用。通常のステレオミニアンバランス出力に加え、2.5mm 4極のバランス出力端子も搭載する。

 出力レベルはアンバランス時で2.1Vrms(L/R)、バランス時で2.3Vrms(L/R)。出力インピーダンスはアンバランスで2Ω、バランスで1Ω。

 ラインアウトモードも備え、アンプやスピーカーなどと接続、据え置きプレーヤーのように屋内で活用する事も想定している。

 ステレオミニ出力は光デジタル出力も兼ねており、DACやDAC内蔵アンプと接続も可能。USB DAC機能も搭載しており、96kHz/24bitまでのPCMデータに対応。専用ドライバをインストールせずに利用できる。なお、DSD128(5.6MHz)の再生も可能だが、96kHz/24bitに変換しての再生となる。

モデル名AK120IIAK100IIAK240(参考)
直販価格
(税込)
208,000円未発表293,143円
ディスプレイ3.31型有機EL
480×800ドット
3.31型有機EL
480×800ドット
3.31型有機EL
480×800ドット
DACCS4398×2CS4398×1CS4398×2
PCM再生最高384kHz/32bit
※ダウンコンバート再生
最高384kHz/32bit
※ダウンコンバート再生
最高384kHz/32bit
(DXD WAV)
※ファーム1.11
※ダウンコンバート再生
DSD再生PCM変換PCM変換ネイティブ
USB DACPCM 最高96kHz/24bit
DSD 5.6MHz
(PCM 96kHz/24bit変換再生)
未発表PCM 最高192kHz/24bit
DSD 5.6MHz
内蔵メモリ128GB64GB256GB
microSDスロット1基
最大128GB
1基
最大128GB
1基
最大128GB
バッテリ容量3,250mAh3,150mAh3,250mAh
本体素材アルミニウムアルミニウムジュラルミン
カーボンプレート
外形寸法
(縦×横×厚さ)
118×55×14.9mm111×55×14.9mm107×66×17.5mm
重量177g170g185g

 IEEE 802.11b/g/nの無線LAN機能を備え、専用ストリミーングサーバーソフトをインストールしたPCから、LAN経由でハイレゾ楽曲などをストリーミング再生可能。韓国ではハイレゾ音楽配信サイトから、プレーヤーで直接楽曲の購入・ダウンロードができるようになっているが、日本でも今後、同様の機能に対応する予定という。

 Bluetooth 4.0にも対応。プロファイルはA2DP/AVRCPをサポートする。ディスプレイは静電容量式のタッチパネルで、3.31型の有機ELディスプレイを採用。解像度は480×800ドット。

 外形寸法は約118×55×14.9mm(縦×横×厚さ)、重量は約117gと縦長の筐体を採用。デザインはiriverのデザインチームが担当。バッテリスペースの最大限確保と両手持ちでも使用しやすいようにボリュームつまみの位置を変更した。ボリューム部分は2層構成で、ダイヤモンドカット加工とヘアライン加工を1層目に施し、ホールド感を良くするために凹凸も用意。2層目は直接本体に接続された部分で、ボリュームガードに覆われ、強度を増している。ガード部分には3本のラインが設け、楽器のストリングスをイメージしている。背面のロゴパターンは、AKシリーズの「A」ロゴを使っている。

BUTTEROのリアルレザーケースを同梱

 イタリアの皮革ブランド・BUTTEROのリアルレザーケースを同梱。職人が丁寧に制作したというケースで、品質保証書付。クロコダイル柄が使われている。

 対応OSはWindows XP/Vista/7/8/8.1。Mac OS X 10.7以上。内蔵リチウムポリマーバッテリーの容量は3,250mAh。連続再生時間は約10時間(FLAC/44.1kHz/16bitをボリューム37で再生した場合/EQや画面表示はOFF)。

(山崎健太郎)