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Apple、新OS X「Yosemite」でSafari改善やiCloud強化

Netflixを1080pで2時間以上再生

 米Appleは2日(米国時間)、Macintoch用OSの新バージョン「OS X Yosemite」を発表した。2日より開発者向けにベータ版を配布開始するほか、正式版は対象のMacユーザー向けに秋に無償で提供する。インターフェイスなどが、フラットな新デザインに一新されたほか、Webブラウザ「Safari」の改善などが図られた。

OS X Yosemite
OS X Yosemiteロゴ

 iOSのような「通知センター」を装備し、カレンダーや天気、株価、リマインダ、世界時計、ソーシャルネットワークなどの並べ替えが可能。Mac App Storeから選んだアプリを並べる事もできる。ウィンドウなどは半透過表示に対応する。

 Safariは、Spotlight検索機能やお気に入りを検索窓から利用可能としたほか、WebGLやSPDYなど最新のWeb技術に対応。HTML5 Premium Video Extensionsをサポートしたほか、消費電力の改善も行なわれ、Netflixの1080p動画再生時でもMacBook Air(1.4GHz Intel Core i5/4GB)で2時間以上の再生が可能になった。Firefoxより6倍高速というNitro JavaScriptエンジンを搭載する。

 ネットワークストレージの「iCloud Drive」をFinderに統合。わかりやすく表示できるようになったたほか、iOSデバイスやWindowsパソコンとのやりとりを容易にした。また、メールのファイル添付もより簡単になったという。

Safariを改善
1080pのNetflixを2時間以上再生
OS X Yosemite
Dr.DreとMac上で通話

 iPhone/iPadなどとの連携も強化。Instant Hotspotにより、Macから近くのiPhoneを見つけ出して、簡単にiPhoneのテザリングを行なえるようになった。また、SMS/MMSメッセージのMac/iPhoneでの連携表示が行なえるほか、iPhoneとMacを通話時に連携し、Macをスピーカーフォン的に活用することもできる。デモでは、Appleが買収したBeatsの創業者であるヒップホップアーティスト、Dr.Dreと通話していた。

(臼田勤哉)