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LG、98型8K液晶TVやG Watch Rなどを出展。スワロフスキー装飾の有機ELも
(2014/9/8 00:05)
ドイツ・ベルリンで9月10日(現地時間)まで開催されている国際コンシューマ・エレクトロニクス展「IFA 2014」から、98型の8K液晶テレビや、有機ELテレビ、Android Wear端末「G Watch R」などを出展していたLGエレクトロニクスのブースをレポートする。
テレビ関連で初披露されたのは、8K解像度の98型IPS液晶テレビのプロトタイプ。発売時期などは決まっていないが、同社のIPS液晶テレビでこれまで積み重ねた技術を搭載したという。パネルは120Hz倍速駆動。
欧州などで人気のCurved(湾曲型)テレビも数多く展示され、4K解像度の65型や79型に加え、105型でシネマスコープサイズ(アスペクト比21:9)で横解像度が多い“5K”モデルなどを展示している。105型のシネスコモデルはオーディオも強化しているのが特徴で、内蔵スピーカーにはオーディオブランドのharman/kardonが協力し、“ULTRA Surround”とアピールしている。
PC用のIPS液晶ディスプレイにも、湾曲型のモデルを用意。34型でアスペクト比21:9のシネスコモデル「34UC87」などを展示しており、クリエイティブや金融業務向けとして訴求。このモデル6台をマウントして、大量の情報を一度に表示できるというデモも行なっていた。
また、有機ELテレビも引き続き積極展開しており、韓国や欧州で発売中の製品などを中心に多数展示。4K解像度で77型や65型の湾曲モデルを複数台並べており、狭額縁の特徴も合わせて、大きな1枚の映像のように表示している。55型も“Art Slim Design”として、スリムさを強調している。
さらに、湾曲型で、画面の曲げる角度を自由に変えられるという“フレキシブルモデル”も用意。77型で、平面の状態からR(曲げ半径)を最大500まで任意の位置で調整できるという。
また、ユニークなデザインの有機ELテレビとして、スワロフスキーのクリスタルをスタンド部にちりばめた2つのモデルを展示していた。フルHDのモデルで、透明なスタンド部の表面に大きさの異なる460個のスワロフスキークリスタルを装飾している。日本での発売予定は未定とのことだが、新興国の富裕層などに人気がありそうだ。
テレビ用スピーカーも展示。4.1ch/合計320Wのアンプを内蔵したサウンドバー「NB5540」は、薄さ35mmで、金属筺体を採用。LG製テレビとの組み合わせにより、ワイヤレスでの音声受信も可能。Bluetoothも搭載する。そのほか、テレビをのせるスタンド一体型スピーカーで、Blu-ray Discプレーヤーも搭載したモデル「LAB540」などもラインナップする。
高級アナログ時計風のAndroid Wear端末「G Watch R」や子供用モデルも
欧州などでの発売に先駆けてIFAで披露された「LG G Watch R」は、来場者た実際に試せる実機が多数展示されており、人気を集めている。なお、同製品は'14年度第4四半期の始めより、主要な市場で販売が開始されるが、日本での発売は検討中としている。
1.3型で“100%完璧な円形”とする、P-OLED(プラスチック有機ELディスプレイ)を採用した腕時計型のAndroid Wear搭載端末。音声認識やタッチ操作で、様々なGoogle Playアプリを利用できる。9軸(ジャイロスコープ/加速度計/コンパス)センサーや、気圧センサー、心拍検出(PPG)などの機能も備える。カラーはブラック。
一見するとアナログ時計のように見えるデザインだが、画面にタッチ/スワイプするとメニューや情報を表示。時計表示は、高コントラストの有機ELを活かして金属の光沢感まで再現しているためデザインの質も高く、これまでの“スマートウォッチ”とは一線を画した存在感を持っていると感じる。展示機に付いていたバンドも質感は高いが、市販の腕時計のバンドへ交換できるのも魅力だ。IP67の防水/防塵仕様となっている。
通話機能も備えた子供向けの腕時計型端末「kiz ON」も展示。ディスプレイはLEDのインジケータのみだが、ワンボタンで保護者の携帯電話にコールして通話できるほか、保護者のスマホで子供が今どの場所にいるかを、GPSで確認することもできる。カラーはブルーとピンクの2色。