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アイ・オー・データがオーディオ用NAS参入。20万円以下。Technicsも出展
(2014/10/17 18:30)
オーディオ・ビジュアル関連の総合展示会「オーディオ・ホームシアター展 2014」(音展)が17日に、東京・お台場のTIME 24ビルにて開幕した。会期は17日~19日で、入場は無料。その中で、アイ・オー・データ機器が、ハイレゾオーディオ向けに専用設計したNAS(ネットワークHDD)を発表した。ここではアイ・オー・データやパナソニックなどのブースをレポートする。
アイ・オー・データがオーディオ向けNASに参入
アイ・オー・データは、2014年度の発売を予定している、ネットワークオーディオNASを参考出展した。ハイレゾ音楽ファイルの蓄積や配信を想定したNASで、「ピュアオーディオの高い要求に応えるため、筐体、電源、基板、ソフトウェアなど、あらゆる要素を検討し、一から作り上げた初のモデル」としている。
極厚アルミ鋼板を筐体に使用。剛性を高めるためのT字型ビームフレームや、3点支持、4点支持のどちらも対応できる大型インシュレータも採用。シンプルなデザインで、表示部は電源LEDのみ。天板の前方部分に、薄く、アイ・オーのロゴが入っている。
専用基板は、音質に悪影響を及ぼす要素を徹底排除。電源整流回路をセパレート化するなど、ノイズ対策を徹底している。さらに、信号精度を高めるLANパルストランス、オーディオグレードの電解コンデンサ、周波数補正回路内蔵の温度補償型クロック(TXCO)なども投入している。
サーバーソフトは、アイ・オーが通常のNASで採用しているDiXiMではなく、オーディオ用NASで採用の多いTwonky Serverを搭載している。
なお、ドライブは2基搭載できるが、3.5インチHDDにするか、SSDにするかといった詳細は未定。「オーディオファンの意見を取り入れながら、検討していきたい」という。内蔵ドライブによって価格も変化するが、現時点では20万円を切る程度の価格を想定しているという。
パナソニック/Technics
復活したTechnicsブランドのオーディオ製品を、2015年2月から順次国内投入していくパナソニック。ブースは、パナソニックブランドのヘッドフォンなどを展示する部屋と、もう1つ、Technics製品専用の試聴部屋を用意。じっくりTechnicsのサウンドを確認できるようになっている。
9月の製品発表において、各モデルの概要が紹介されているが、より細かな仕様の情報は、今後、発売に向けて開示していくという。ラインナップは、リファレンスのR1シリーズ、プレミアムのC700シリーズを用意する。
パナソニックブランドの製品では、10月17日に発売した、ハイレゾ音源再生対応の、オーバーヘッド型ヘッドフォン「RP-HD10」を展示している。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は24,000円前後。ユニットは50mm径で、振動板に、玉虫色の光沢を持ったMLF(Multi Layer Film)を採用しているのが特徴。
ポータブルワイヤレスでもDLNAを
ラトックシステムのブースでは、無線LAN対応のSDカードリーダとして発売している「REX-WIFISD1」という製品を、11月上旬にDLNAに対応させると予告。SDカードやUSBメモリなどを接続し、無線LAN経由でそれらのストレージにアクセスできる製品だが、ファームウェアアップデートにより、DLNAサーバー機能を追加するという。
これにより、スマートフォンやタブレットなど、無線LAN経由での音楽再生に対応した機器と連携できるようになり、「REX-WIFISD1」を持って外出し、屋外でDLNA再生を楽しむ利用提案を行なっている。