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ASUS、25万円のDSD/バランス出力対応USB DAC「Essence III」
2.8MHz DSDの「Essence One MKII」も
(2015/3/20 12:50)
ASUSTeK Computerは、DSD再生に対応したUSB DAC「Essence(エッセンス)」シリーズ3製品を20日から発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は11万円~25万円前後。
最上位モデルの「Essence III」は、XLRとminiXLRのバランス出力を備え、ヘッドフォンへのバランス出力に対応。店頭予想価格は25万円前後。
「Essence One MKII」は、従来モデル「Xonar Essence One」をDSD対応としたモデルで、店頭予想価格は11万円前後。Essence One MKIIのオペアンプを新日本無線の「MUSES 01」に変更したアップグレードモデル「Essence One MKII MUSES Edition」も発売し、店頭予想価格は14万5,000円前後。
バランス出力対応の「Essence III」
フラッグシップモデルとなる「Essence III」は、通常のアナログ音声(RCA)出力とヘッドフォン出力(ステレオ標準)に加え、XLRのバランス出力とヘッドフォンのバランス出力が可能なmini XLR出力を備えたUSB DAC/ヘッドフォンアンプ。「PCを中心に構築するオーディオシステムで、原音に限りなく忠実にアンプやヘッドフォンに出力できる」という。
DSDは5.6MHzまで、PCM系は192kHz/24bitまで対応。DACチップはアナログ・デバイセズのAD1955Aを2基内蔵。I/V変換用とローパスフィルタ用、出力バッファ用のOP AMPは「AD827SQ」をそれぞれ2基搭載し、ヘッドフォン出力用OP AMPはバランス出力が新日本無線のMUSES 01×1と、TI LME49600×2。アンバランス出力がTI OPA2227P×4と、TI LME498600×4。
USBオーディオプロセッサはC-MediaのCM6632A。USB 2.0に対応し、ASIO 2.2ドライバをサポートする。対応OSはWindows XP/7/8/8.1と、Mac OS X。入力はUSBのほか、光デジタル×1、同軸デジタル×1。光/同軸デジタルも192kHz/24bitまでの入力に対応する。
SN比は117dB、周波数特性は10Hz~48kHz。外形寸法は322×228×71mm(幅×奥行き×高さ)。リモコンやステレオミニ-標準変換プラグ、miniXLR→XLR変換ケーブルなどが付属する。
Essence One MKII/MKII MUSES Edition
Essence One MKIIは、'12年発売の「Xonar Essence One」をDSD対応とした新モデル。オペアンプの異なる「MKII MUSES Edition」もラインナップする。USB接続時の対応OSはWindows XP/7/8/8.1とMac OS X。
ヘッドフォンアンプを搭載したUSB DACで、DACはTIのPCM1795を左右独立で2基搭載。2.8MHzまでのDSDと192kHz/24bitまでのPCMデータに対応する。2/4/8倍のアップサンプリング機能も搭載し、元データの整数倍にアップサンプリングし、より奥行ある音質を実現するという。DSPはアナログ・デバイセズの「ADSP-21261」。
USB入力のほか、光デジタル入力と、同軸デジタル入力を装備。光/同軸デジタル入力は192kHz/24bitまで対応する。USBオーディオプロセッサはC-Mediaの「CM6631A」。S/PDIFレシーバーは旭化成エレクトロニクスの「AK4113VF」。SN比は120dB、周波数特性は10Hz~48kHz。
オペアンプはMKIIとMKII MUSES Editionで異なっている。MKIIはI/V変換用がTI NE5532P×4、ローパスフィルタ(LPF)用にTI NE5532P×2を装備。MKII MUSES Editionは、I/V変換が新日本無線のMUSE 01×4、LPFがMUSE 01×2となる。出力バッファ用がTI LM4562NA×3、ヘッドフォン出力用はTI LME49720NA×2で共通。
出力はアナログ音声×2(XLRバランス×1、RCA×1)と、ヘッドフォン出力×1。外形寸法は230×261.33×60.65mm(幅×奥行き×高さ)。