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パナソニック、Intel無線ディスプレイ「Pro WiDi」初対応のプロジェクタ

 パナソニックは、インテルによるワイヤレスディスプレイ技術のビジネス向け規格「Pro WiDi」に、世界で初めて対応したポータブル液晶プロジェクタ「PT-VW350シリーズ」を、5月から発売する。パネル解像度が1,280×800ドットの「PT-VW355NJ」と、1,024×768ドットの「PT-VX425NJ」を用意し、価格はいずれもオープンプライス。どちらも想定価格は25万円を切る込みで、単体販売ではなくシステム提案の中に組み込んで展開する予定。

PT-VW355NJ

 Pro WiDiに対応したWindows/Mac OS搭載パソコンとWi-Fi接続することで、文書や静止画、動画、Webサイトのコンテンツなどをワイヤレス転送し、スクリーンに投写することが可能。投写するスクリーンをあらかじめ指定した会議室のものに限定し、デバイスと会議室のスクリーンの両方で確認できるといった、ビジネスユース向けのセキュリティ性能を備えている。

 Pro WiDiでは、1080p動画やBlu-rayプレーヤーの映像などもワイヤレス伝送できる。著作権保護されたコンテンツの再生には、ビルトイン・ビジュアルが有効になっている第5世代インテル Core vProプロセッサー搭載パソコンと、互換性のあるレシーバーデバイスとメディアプレーヤー、対応WiDiソフトウェアとグラフィックスドライバが必要。

 また、ワイヤレス伝送技術「Miracast」にも対応し、WindowsパソコンやAndroid端末から手元の画面や音声を送信することも可能。そのほか、独自開発のiOS/Android/パソコン用ワイヤレスアプリケーションソフトを利用して、最大16台のパソコンからの画面投写や、1台のパソコンから複数のプロジェクタへの一斉ワイヤレス送信が行なえる。

PT-VX425NJ

 2モデルの違いは透過型液晶パネルの大きさと解像度、ランプの明るさ。PT-VW355NJはパネルサイズが0.59型(アスペクト比16:10)で解像度は1,280×800ドット、輝度は4,000ルーメン。PT-VX425NJはパネルサイズが0.63型(アスペクト比4:3)で1,024×768ドット、輝度は4,500ルーメン。

 筐体の仕様は2モデルとも共通。プロジェクタ本体内部の温度設計を最適化したことで、クラス最小/最軽量とする約352×98×279.4mm(幅×高さ×奥行/脚最小時、レンズを含む)、約3.4kgのコンパクトな筐体ながら、明るいランプ輝度や12,000:1という高コントラストを実現する。

 いずれもレンズは光学1.6倍ズーム(手動)で、投写画面サイズは30~300型に対応。入出力端子も共通で、HDMIを2系統を装備。その他の入力端子は、S映像×1、コンポジット×1、アナログRGB(D-Sub 15ピン)×2を装備する。アナログRGB 1系統は、設定で入出力の切り替えが可能。アナログ音声(RCA)とステレオミニの音声入力×2、マイク端子×1を搭載。音声出力はアナログ音声(RCA)・ステレオミニ×1。その他、RS-232C端子×1、Ethernet端子×1、USB×2を備える。

(庄司亮一)