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ハーマンがB&Oの車載オーディオ事業を買収

 ハーマンインターナショナルは4月7日、デンマークのBang & Olufsen(B&O) Automotiveの車載用オーディオ事業の買収に合意したと発表した。買収金額は1億4,500万ユーロ。

 今回の買収により、ハーマンが保有する車載オーディオブランドにB&OとB&O playの両ブランドを追加。B&Oのサウンドシステムは現在、アウディ、アストンマーティン、BMW、メルセデス・ベンツのさまざまなモデルに搭載されている。ハーマンのディネッシュ・C・パリワルCEOは、「今後もB&Oブランドは高級セグメントのハイエンド製品として位置付け、B&O playブランドはより大きなラグジュアリー・マスマーケットへ拡大させる」としている。

 契約条件では、自動車業界におけるB&OとB&O playの独占ライセンス料の支払い等に関する条項を規定。また、B&O Automotiveの顧客プログラムをハーマンインターナショナルが引き継ぎ、開発・生産リソースを移行するとしている。

 ハーマンはこれまでBowers & Wilkins、Harman Kardon、Infinity、JBL、Lexicon、Mark Levinson、REVELなどのカーオーディオポートフォリオを保持していたが、今回の買収により、B&OとB&O playが追加される。

 B&Oのトゥエ・マントーニCEOは、「ハーマンのカーオーディオとインフォテイメント(車載情報・娯楽サービス)の市場リーダーとしてのポジションと、B&Oブランドの強みが融合することで、ユーザーにも大きなメリットがもたらされる」と述べている。

(庄司亮一)