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Klipsch、新オンイヤーヘッドフォン「Reference On-Ear」

 フロンティアファクトリーは、米Klipschのヘッドフォン新モデル「Reference On-Ear」を月に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は19,800円前後。カラーはブラックとホワイトを用意する。

「Reference On-Ear Headphones」のブラックモデル

 オンイヤータイプの密閉型ヘッドフォン。ヘアライン仕上げのヒンジを採用、それに支えられるハウジングは、一定の範囲で自由に動くようになっており、装着時の頭への追従性を高めている。

 ユニットは40mm径のダイナミック型の「KG-105」。周波数特性は20Hz~20kHz。インピーダンスは32Ω。感度は110dB。ホームシアタースピーカーのフラッグシップ機「Referenceシリーズ」と同じ音響エンジニアリングや工業デザインを取り入れ、「Klipschの伝統的なサウンドを再現した」としている。

ホワイトモデル
ハウジングはある程度の範囲で動くようになっている
ヒンジ部分はヘアライン仕上げ
マイク付きのリモコンを採用する

 コンパクトなオンイヤータイプだが、ヘッドバンドは太めで、肉厚なクッションを採用。側圧が耳全体に均等に分散させるようになっているという。

 ケーブルは着脱できない。平型対応のケーブルで、マイクを備えた3ボタンのリモコンも搭載。入力端子はステレオミニ。重量は200g。厚手のキャリングポーチも同梱する。

Reference On-Ear(ブラック)
Reference On-Ear(ホワイト)

音を聴いてみる

 従来のKlipsch製ヘッドフォンは、どちからと言うと低域寄りのパワフルな作風なのが特徴だったが、新たな「Reference On-Ear Headphones」ではガラリと変化。

NBAバスケットボールのRoy Hibbert選手

 Referenceという名前から連想する通り、ワイドレンジで特定の帯域が誇張されるところが無く、極めてニュートラルでバランスの良いサウンドが持ち味だ。デザインから連想する“大人っぽいサウンド”と言い換える事もできる。

 柔らかなイヤーパッドは、耳との密着度が高く、低域も過不足なく楽しめる。オンイヤータイプのヘッドフォンは、低域が抜けがちになるのを補うために、低域を強くしたチューニングの製品が多いが、「Reference On-Ear Headphones」ではそうした不自然さも無い。

 ヘッドバンド部が分厚く、ガッシリとしているためか、側圧は若干強めで、シッカリと頭をホールドしてくれる安心感がある。イヤーパッドは肉厚で、少しの力でも変形するため、強い側圧で耳に押し付けても不快感や痛みは無い。階段を急いで上がるなど、ちょっとした激しい動作でも、頭部からズレにくいだろう。

イヤーパッドは肉厚
ヘッドバンド側に折りたたんで収納可能。厚手のキャリングポーチを同梱する

(山崎健太郎)