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ヤマハ、Bluetoothや4K/60p対応で48,000円の5.1ch AVアンプ

 ヤマハは、全チャンネルディスクリート構成で、4K/60pのパススルーに対応しながら、価格を抑えた5.1ch AVアンプ「RX-V379」を6月上旬に発売する。価格は48,000円。カラーはブラックのみ。

5.1ch AVアンプ「RX-V379」

 定格出力100W×5ch(6Ω)、最大出力135W×5ch(6Ω)のAVアンプ。従来モデル「RX-V377」との違いは、新たにBluetooth受信に対応した事。さらに、HDMI入力がHDCP 2.2に対応、4K/60p 4:2:0の映像もパススルー出力可能になった。ラジオチューナもFM補完放送対応になっている。

 HDMIは4入力、1出力を搭載。BluetoothのコーデックはSBCのみをサポート。プロファイルはA2DPに対応する。なお、AVアンプからの選曲には非対応で、HDMI出力での曲名表示も対応していない。

 圧縮された音楽データの再生時に、16kHz以上の不足している高音域などを補完するミュージックエンハンサー機能を搭載。この機能はBluetooth再生時にも利用できる。

 無線/有線LANは非搭載で、DLNAのネットワークプレーヤー機能は備えていない。

RX-V379

 小さなスピーカーしか設置できない環境や、ユーザーの背後にスピーカーを設置できない環境に配慮し、「Extra Bass」と「Virtual CINEMA FRONT」の2機能を搭載。

 「Extra Bass」は、小型スピーカーを接続した場合や、サブウーファが無い環境での利用を想定し、重低音再生能力を高めるもの。再生していない低域でも、その倍音成分を聴くと、その低音が出ていると感じる人間の特性を活用。視聴環境最適化システム「YPAO」で把握したスピーカーの再生能力を踏まえ、再生可能な帯域の倍音を足し込むことで、聴感上の低域の量感を増強する。サブウーファでも同様の機能が利用可能。

 「Virtual CINEMA FRONT」は、リアスピーカーを設置できない環境向けの機能。リアスピーカーをフロントやセンターと同様に、テレビの脇など、前方に設置した状態でも、包み込まれるような5.1chのサラウンド再生ができるというバーチャルサラウンド技術となる。

前面には「SCENE」ボタンを備え、映像ソースと音場プログラムなどの設定の組み合わせをワンタッチで呼び出せる
背面
付属のリモコン。ボタンが大きくなった

 AM/FMチューナも搭載。FMは補完放送に対応している。DACはバーブラウンの192kHz/24bit対応のものを採用している。

 前面には「SCENE」ボタンを備え、映像ソースと音場プログラムなどの設定の組み合わせをワンタッチで呼び出せる。

 内蔵デコーダはHDオーディオをサポートし、ドルビーTrueHDや、DTS-HD MasterAudioなどのデコードが可能。独自の音場創生技術「シネマDSP」にも対応する。付属のマイクを使い、視聴位置に最適な音響特性へ自動的に設定できるYPAO(Yamaha Parametric Room Acoustic Optimizer)も内蔵する。

 付属リモコンのデザインも刷新。各入力をダイレクトに選択するボタンを削除するなど、個々のボタンの必要性を吟味した上で、各ボタンを大きくし、扱いやすい場所に配置したという。

 HDMI以外の入出力として、音声入力は、アナログステレオ×3(RCA×2/ステレオミニ×1)、光デジタル×1、同軸デジタル×2を用意。映像入力はコンポジット×3。映像出力は、コンポジット×1。サブウーファ用プリアウト×1、ヘッドフォン出力×1なども備えている。

 消費電力は260W。外形寸法は435×315×151mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は7.4kg。

(山崎健太郎)