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ソニー、ハイレゾ7.1chとGoogle cast/LDAC対応のAVアンプ
DSD 5.1ch対応で72,000円の「STR-DN1060」
(2015/6/10 13:04)
ソニーは、DSDを含むハイレゾ音源のサラウンド再生にも対応したAVアンプ「STR-DN1060」を7月21日に発売する。価格は72,000円。
同社ラインナップではミドルクラスに位置づけられる7.1ch AVアンプ。最大出力は165W×7ch。
ドルビーTrueHDやDTS Master AudioなどのHDオーディオに対応。立体音響のドルビーアトモス(Dolby Atmos)には対応しない。なお、上位モデルで“ES”型番の「TA-DA5800ES」は生産完了となり、現時点では後継モデルの製品化は未定。このため、ソニーのAVアンプ'15年モデルは、既発売の下位モデル「STR-DN850」と「STR-DH750」を合わせた3ラインナップとなり、ドルビーアトモスへの対応は現時点では明らかにしていない。
ハイレゾマルチチャンネルやGoogle cast、LDACにも対応
新たに著作権保護のHDCP 2.2やMHL 3.0をサポートし、4K放送チューナからテレビへのパススルーや、4K対応スマートフォンとの接続などが可能。ハイレゾ音源再生の対応フォーマットは、従来の192kHz/24bitまでのWAV/FLACやDSD 2.8MHzなどに加え、192kHz/24bitで最大7.1chのWAVや最大5.1chのAIFF/FLACもサポート。DSD 5.6MHzステレオや、DSD 2.8MHzの最大5.1ch再生も可能になった。DSDの5.1chは、オランダの「Channel Classics」が配信している。
ネットワーク経由で、上記のハイレゾ音源や、Apple Lossless(最大192kHz/24bit)、WMA/MP3/AACなどの圧縮音源再生が可能。Ethernetに加え無線LAN(Wi-Fi)も搭載。AirPlayに対応するほか、新たにGoogle cast for audioもサポートし、国内の配信サービスではtuneInやKKBOXのインターネットラジオをスマホアプリからAVアンプ側に“キャスト”して、AVアンプのネットワーク経由でこれらの配信サービスを聴ける。
Bluetoothレシーバ機能を内蔵。NFCにも対応し、前面のマークに対応スマートフォンをタッチすると、ペアリングできる。Bluetooth接続時も高音質で伝送できるLDACも新たにサポートした。
iOS/Androidスマートフォンやタブレットと連携する無料アプリ「SongPal」に対応し、機器同士を連携させる最新機能の「SongPal Link」にも対応。1台のスマートフォンからAVアンプやテレビなどの複数の対応機器をグループ化して同じ音楽/異なる音楽を鳴らしたり、別の部屋にあるスピーカーなどで同じ曲または異なる曲を鳴らせる。さらに、複数のスマホから複数の機器を連携させることも可能。
新開発のプリアンプによりIC内部でグランドを完全分離し、信号処理時の相互干渉を排除。ハイレゾ再生に適した歪みの無いクリアなサウンドを実現するという。小音量時でも豊かなサウンドを再現するという聴感補正技術「サウンドオプティマイザー」、低い位置に設置したセンタースピーカーの音を上にシフトする「センタースピーカーリフトアップ」なども搭載する。フロントスピーカーのバイアンプ接続も可能。
デジタル音声のエンコード/デコードに伴って発生する、可聴帯域外のノイズを除去する「D.L.L.」(デジタル・レガート・リニア)や、自動位相マッチング機能「A.P.M」、自動音場補正機能「アドバンストD.C.A.C.」などを搭載。MP3やAACなどの圧縮音源を96kHz/24bit相当にアップコンバートしながら、高域補間などを行ない音質を改善する「DSEE HX」も備える。
有線接続時のマルチルーム機能を搭載。5.1chや3.1chで余っているスピーカー端子を独立して使用し、メインルームとは別で2部屋(Zone3)まで分けて使える。
HDMIは、6入力、2出力。3D/4K映像信号にも対応する。4K映像へのアップスケール出力にも対応する。なお、HDCP 2.2対応は入出力とも1系統のみ。その他の入力端子は、コンポジット×2、コンポーネント×1、光デジタル×2、同軸デジタル×1、アナログ音声×4。出力端子はコンポーネント×1、コンポジット×1、サブウーファ×2、ヘッドフォン×1を用意する。ウォークマンやiPhoneとデジタル接続して高音質再生できるUSB端子も前面に装備する。消費電力は190W(待機時0.3W)。外形寸法は430×329.4×172mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は10.4kg。