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ピクセラ、Mac用の新TVチューナユニット。最長15倍録画やサーバー機能も

 ピクセラは、Mac用のデジタルテレビチューナ製品として「Station TV PIX-DT195」を7月17日に発売する。価格は19,800円。

Mac用のデジタルテレビチューナ・キャプチャ「Station TV PIX-DT195」

 さらに、スマートフォン/タブレット/PC向けに発売中のワイヤレスチューナ「PIX-BR310W」の新展開として、Xbox Oneのデジタルチューナとして利用できるようにするアプリを7月15日に無償提供する、これにより、ゲームと共にPIX-BR310Wからデジタル放送が楽しめるようになる。こちらについては別記事で紹介する

15倍録画の新Mac用チューナ「Station TV PIX-DT195」

対応モデル

 「Station TV PIX-DT195」は、Mac用のUSB接続のチューナとして6年ぶりとなる新製品。地上/110度/CSデジタルの3波チューナを搭載する。2011年以降発売のMacBook Air/MacBook Pro/iMac/Mac mini、2013年以降発売のMac Proに対応。OSはOS X Mavericks(10.9)、OS X Yosemite(10.10)をサポートする。

 新たにハードウェアトランスコーダ(ソシオネクスト製)を搭載し、より高圧縮な録画が可能。録画時間が従来モデルから大幅にアップした。1TBのHDDを利用した場合、前モデルは最長約100時間だったが、新モデルでは1,500時間の録画が可能。

 録画モードは5つ用意。放送をそのまま録画するDRモードのほか、長時間録画は最長で15倍モードを用意する。外付けHDD録画にも対応する。

 本体にはアンテナ入力(地上デジタル・BS/110度CSデジタル混合タイプ)と、USB 2.0端子を装備。バスパワーで動作する。

アンテナ入力とUSBで入力を備えている
B-CASカードスロット部分

 さらにMac向けとして国内初となるDTCP-IPサーバー機能も搭載。同製品を接続しているMacがDLNA/DTCP-IPサーバーとして動作。LAN内のDTCP-IP対応DLNAクライアントから、録画番組を再生できる。

 「ワイヤレステレビ」機能として、スマートフォンやタブレットからの再生も可能。専用アプリ「ワイヤレスTV」を使い、iOS/Android/Windows/Kindle Fireから、テレビの視聴、録画した番組の再生が可能。録画操作も行なえる。

Macでの視聴イメージ
Macで録画した番組を、スマホなどで視聴する事もできる

 また、従来モデルとの違いとして、Macから外部ディスプレイへとデジタル放送の映像が出力できるようになった。HDCP対応のディスプレイと組み合わせて利用できる。録画した番組は、BD/DVDへの書き出し(ムーブ)も可能となっている。

番組表画面

 UIにもこだわっており、トラックパッドを左右になぞることで、番組名を見ながらチャンネルを切り替えられる「フリックカード選局」、ウインドサイズを自由に変えられる「ながら見視聴」が可能。番組表も、見やすいレイアウトにこだわり、マウス操作でスムーズな確認が可能。ジャンル・キーワード検索で番組を探したり、日時指定や繰り返し予約などもできる。

 外形寸法は約132×78×18mm(縦×横×厚さ)、重量は約110g。本体にはアンテナ入力(地上デジタル・BS/110度CSデジタル混合タイプ)と、USB 2.0端子を装備。バスパワーで動作する。

小寺信良氏が注目ポイントを解説

 発表会には、「週刊 Electric Zooma!」でお馴染み小寺信良氏が登壇。小寺氏は製品を既に試用しており、その特徴や注目ポイントを解説した。

AV Watchでお馴染み、小寺氏が注目ポイントを解説

 小寺氏は、ピクセラ製チューナの歴史を振り返りながら、Mac用のUSB接続チューナを手がけているのがピクセラのみである事や、内部のパーツやソフトウェアをほぼ自社で内製する事で、海外メーカーには難しい、日本の著作権保護技術に対応した製品を素早く投入できるピクセラの特徴などを解説。

チューナ本体が小さいので、ケーブルに引っ張られると落ちてしまう可能性もある。その点でもアンテナ入力が1つにまとめられているのが利点

 さらに、「PIX-DT195については、本体のアンテナ入力が、地上デジタル・BS/110度CSデジタルの混合タイプになった事に触れ、「アンテナ線が2本つながっていると、ケーブルの力でチューナ本体が引っ張られ、机などから落ちてしまう事もある」と、アンテナ接続が1本で済む利点をユーザー目線で紹介。トラックパッド操作で手軽に選局できるなど、操作性の高さもポイントとして挙げた。

 マスコミ向けの発表会の後には、一般ユーザーを招いて、ピクセラの担当者と小寺氏によるトークショーも開催。ピクセラが、PCでデジタル放送を録画する機器を開発するためにARIB(社団法人電波産業会)に何度も脚を運び、独自の著作権保護技術などを説明し、製品化に漕ぎ着けるまでの苦労話なども語られた。

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(山崎健太郎)