ニュース

Campfire Audio、高密度セラミック筐体とベリリウム振動板のイヤフォン「LYRA」

 ミックスウェーブは、高密度セラミック筐体とベリリウム採用のドライバを搭載した米Campfire Audioのイヤフォン「LYRA」(レイラ/CAM-4587)を、8月21日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は92,500円前後。

LYRA
Campfire Audioのロゴ

 Campfire Audioは、ALO audioのCEOであるKen Ball氏が立ち上げたイヤフォン/ヘッドフォンメーカー。ミックスウェーブは同社製品の製品の取り扱いを5月に発表しており、価格未定で7~8月発売予定としていた。LYRAのほかにも、「JUPITER」、「ORION」というイヤフォンを発売する予定。

 LYRAは、振動板にベリリウムを使った8.5mm径のダイナミック型ドライバを搭載したカナル型(耳栓型)イヤフォン。ベリリウムは熱に強く、軽さや強度の高さなどが特徴。高域の周波数特性が優れ、低域の歪みが少なく、レスポンスが良いといったメリットがある一方で扱いが難しいことから、Campfire Audioでは、SGSやCTIなどの国際検査機関におけるテストを実施。さらに、パーツの組み合わせなどで、より広い周波数帯域を確保したという。コイルには日本製の銅クラッドアルミ線(CCAW)を使用している。

 筐体には、高密度セラミックを使用。ジルコニア(ZrO2)の粉末を射出成形し、その後1,400度の高温で72時間かけて焼き上げたパーツを、一つ一つ研磨。完成したパーツは米ポートランドにあるラボで組み立て、クオリティチェックが済んだ後に出荷される。クオリティチェックとして、耐湿性(湿度90%/40度/48時間)や耐高温(65度での動作)、強度などをテストしている。

 ケーブルは着脱式で、端子はMMCX。高純度銀メッキ銅を用いたALO audio製ケーブル「Tinsel Earphone Cable」(約145cm)が付属する。入力端子はステレオミニ。

ALO audio製ケーブル「Tinsel Earphone Cable」が付属

 再生周波数帯域は8Hz~28kHz、インピーダンスは17Ω。音圧感度は110dB。ケーブルを除く重量は11.8g。イヤーピースやクリーニングツールなどが付属する。

(中林暁)