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「IFA 2015」が4日開幕。ソニーやパナソニックらが2日から会見
(2015/9/2 08:00)
国際コンシューマ・エレクトロニクス展「IFA 2015」が、ドイツ・ベルリンの国際見本市会場において9月4日~9月9日(現地時間)に開催される。
AV/IT機器や、白物家電などの最新製品が展示され、毎年、日本からもソニーやパナソニックらの大手メーカーを含む多数の企業が出展している。1924年の初開催から、今年で55回目となる。前回の2014年は、出展企業が1,538社で、来場者数は延べ24万人超となった。
開幕前々日の2日からは、出展各社がプレスカンファレンスを開催。2日にはパナソニックやソニーが、3日にはSamsungや、Philips、オンキヨー&パイオニア、DJIなどが会見を行なう。毎年、プレスカンファレンスでは年末にかけて国内外で登場する新製品が発表されている。なお、プレスカンファレンスの日程はIFAのページ(英文)に掲載されている。
開幕日の4日より順次、キーノートスピーチを開催。今年は韓国LG DisplayのSang-Beom Han CEOがオープニングキーノートを務めるほか、Microsoft Corporate Vice PresidentのNick Parker氏が4日に、HARMANの Dinesh Paliwal社長兼CEOが5日に登壇する。
パナソニックは会見やブースの模様をライブ配信
パナソニックは、「A Better Life, A Better World」をテーマに、 AV機器から白物家電、 美容機器などの幅広い商品を持つ同社ならではの「憧れのくらし」を住空間の中で展示するという「ライフスタイル・ショウケース」を通じて提案する。
2日に同社ブースで行なうプレスカンファレンスは、特設サイトのLIVE@IFAで配信。また、ブースの模様を映像で配信する「Panasonic LIVE@IFA 2015」も実施する。ブースから、 展示の様子や業界関係者からのコメントなどをSNSを通じて発信する。
JVCケンウッドは新ヘッドフォンや4K対応D-ILAプロジェクタなど
「JVC」と「KENWOOD」の両ブランドで出展。同社が成長牽引事業と位置づけるオートモーティブ分野から、欧州で高いシェアを持つカーエレクトロニクス製品を展示。また、収益基盤事業とするメディアサービス分野からは、ホームやアウトドアライフでの楽しみ方を提案する新製品を紹介する。
カーエレクトロニクスでは、高音質再生や快適な操作性などを可能にしたフラッグシップモデルのWi-Fiネットワークナビゲーションシステムとして、KENWOODブランドの「DNN9150DAB」などを展示。また、スマートフォンをワイヤレスで快適に楽しめるオーディオアクセサリーや独自のアプリケーション、ワイヤレスミラーリングやSiri Eyes Freeなどの製品も展示する。
JVCブランド製品では、HDMI/MHLや、Bluetoothなどで、スマートフォンを快適にコントロールできるAVレシーバ「KW-V51BT」を展示する。
ヘッドフォンは、Bluetooth搭載のスポーツイヤフォン「HA-EBT5」や、ポータブルヘッドフォン「HA-SBT5」、キレのある重低音とクリアな中高域などが特徴のXX for Club Soundシリーズ「HA-SBT200X/SR100X」などを展示。KENWOODブランドのヘッドフォンとしては、デザイン性の高さも特徴の「KH-KR900/SR800/CR500」などを出展する。
業務用/民生用ビデオカメラの海外向けモデルとして、ダブルバッテリードック搭載で長時間録画が可能なショルダーマウントカメラレコーダ「GY-HM70」や、ダブルスロット内蔵4Kメモリーカードカメラレコーダ「GY-HM170」などを出展。また、「防水」、「防塵」、「耐衝撃」、「耐低温」の4つの保護機能と約5時間の連続撮影が可能な長時間バッテリを搭載した全天候型のオールウェザーハイビジョンメモリームービー「Everio」の新商品「GZ-RX515」と「GZ-R315」も用意する。
4K対応D-ILAプロジェクタの新モデルも展示。高輝度と高コントラストを活かし、高品位な4K映像を実現したというモデルで、ブースに隣接したシアタールームでデモ上映を行なう。
さらに、事業化に向け開発を進めている「カーオプトロニクス」(車載機器にオプトエレクトロニクスを取り入れた分野)についても展示。ドライバーの安全・安心な運転をサポートする「革新的先進運転支援システム」を参考出展する。ヘッドアップディスプレイや車載HDカメラ、電子ミラーなどから構成されるデジルコックピットシステムのコンセプトモデルを搭載したショーカーで、欧州では初展示となる。そのほか、今年JVCケンウッドグループに加わったASK(ASK Industries S.p.A)とのオートモーティブ純正事業への取り組みも紹介する。
LGは有機ELテレビの展開を強化
韓国LGエレクトロニクスは、既報の通り有機ELテレビの新モデル4機種を出展。65型と55型のHDR対応4K有機ELテレビ「65/55EF9500」と「55EG9200」の3製品に加え、曲面ディスプレイの55型「55EG9100」を発表している。新モデルの追加により、同社の有機ELテレビは9製品となる。
有機ELテレビ新機種は、8月下旬から年末にかけて、ドイツや韓国、米国、英国などで発売。OSはwebOS 2.0で、Harman/Kardon製のスピーカーも内蔵する。
AKとbeyerdynamicのコラボイヤフォン、リコー「THETA」関連の発表も
iriverは、Astell&Kernブランドのイヤフォンとして、beyerdynamicとコラボレーションし、テスラテクノロジーを導入した世界初のカナル型イヤフォン「AK T8iE」を初公開する。日本での発売日や価格は未定だが、米国向けには999ドルで販売する予定。
また、beyerdynamicは、8月21日に日本で先行発表したヘッドフォンの新たなフラッグシップモデル「T1 2nd Generation」を出展。テスラテクノロジーを進化させたほか、新たにケーブル交換にも対応した点などが特徴。
リコーは3日にプレスカンファレンスを開催し、全天球カメラ「RICOH THETA」に関する新たな発表を行なう予定。Google Maps連携に関するゲストスピーカーを招いた発表会となる。
そのほか、日本のハードウェアスタートアップとして知られるCerevoも3日に会見を行ない、新製品を披露することを予告している。
AV Watchでは、IFA 2015の模様を順次レポートしていく。