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ソニー、新LSIで画質向上+ゲーム低遅延のフルHDプロジェクタ「VPL-HW60」
(2015/9/4 11:08)
ソニーは、4Kモデル相当の映像エンジンを搭載し、画質向上や映像遅延最小化を図ったシアター用のフルHDプロジェクタ「VPL-HW60」を10月9日より発売する。価格は35万円。カラーはブラックとホワイトの2色。
従来のソニーのフルHDシアター用プロジェクタは、アドバンストアイリスを備えた上位機「VPL-HW55ES」(345,000円)と、エントリー機「VPL-HW35ES」(245,000円)を用意していたが、今期のフルHD機は、VPL-HW60の1モデルに集約。4Kプロジェクタ「VPL-VW515/315」相当の映像エンジンの搭載により、4Kに迫る高画質を目指したという。
パネルは0.61型/1,920×1,080ドットSXRD(反射型液晶)。レンズは1.6倍の手動ズーム。投写サイズは40~300型に対応。レンズシフト範囲は垂直71%、水平25%。輝度は1,800ルーメン。なお、HW55ES/35ESで備えていた台形補正機能は省略された。
新たに4K対応のVPL-VW515などと同等の高画質化LSIを、フルHDモデルのVPL-HW60にも搭載。CPUやスケーリング、IP変換に加え、超解像のリアリティクリエーション、120Hz駆動などの機能を集積したLSIを採用することで、従来モデルよりS/Nを大幅に改善。4Kに迫る解像感を実現するという。
信号の明るさに応じてランプから投写する光の量を絞りで自動的に制御する「アドバンスドアイリス3」を搭載。ダイナミックコントラストは12万:1。画質詳細設定のモード数は、ガンマ11、ピクチャープリセットが9。ランプは215Wの高圧水銀。
3Dにも対応。従来モデルは、プロジェクタと3Dメガネ間の通信を赤外線方式で行なっていたが、HW60ではBluetooth化。接続安定性や信号受信範囲の拡大が図られた。別売の3Dメガネ「TDG-BT500A」のほか、フルHDグラス・イニシアチブ規格の他社製メガネも利用できる。
映像エンジンの一新により、ゲーム対応も強化。新たにゲーム用の低遅延モードを追加している。
製品情報 | HW60ES | HW55ES (参考) |
---|---|---|
解像度 | 1,920×1,080 | |
輝度 | 1,800 ルーメン | 1,700 ルーメン |
ランプ | LMP-H210 | LMP-H202 |
アドバンスト アイリス3 | ○ | |
ダイナミック コントラスト | 12万:1 | |
ランプ寿命 | 6,000時間 | 5,000時間 |
台形補正 | - | ○ |
3D | ○(電波) | ○(赤外線) |
入力端子 | HDMI×2 | HDMI×2 RGB コンポーネント |
その他端子 | トリガー LAN、USB | 3Dシンクロ |
ゲーム低遅延 | ○ | - |
USBアップデート | ○ | - |
価格 | 35万円 | 345,000円 |
入力端子はHDMI 2系統で、コンポーネントやアナログRGB入力は省略された。トリガー端子やRS-232C、Ethernetなどを備えている。消費電力は最大310W(待機時:0.43W、リモートスタート[入]時:1W)、駆動音は約22dB。外形寸法は407.4×463.9×179.2mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約9kg。リモコンが付属する。